アイリス・マリオン・ヤング

Individuals/organizations Page

Books

正義と差異の政治 サピエンティア

アイリス・マリオン・ヤング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588603600
ISBN 10 : 4588603604
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

多様性の時代の解放と連帯のために。ロールズ以降の正義論に根本的な反省を迫り、フェミニズムや多文化主義論に多大な影響を与え続ける政治哲学の古典的名著、ついに邦訳。

目次 : 第1章 分配的パラダイムを置き換える/ 第2章 抑圧の五つの側面/ 第3章 反乱と福祉資本主義社会/ 第4章 不偏性と公民的公衆の理想/ 第5章 身体の序列化とアイデンティティの政治/ 第6章 社会運動と差異の政治/ 第7章 アファーマティヴ・アクションと能力という神話/ 第8章 都市生活と差異/ エピローグ 国際正義

【著者紹介】
アイリス・マリオン・ヤング : 1949年生まれ。アメリカの政治哲学者。ニューヨーク市立大学クイーンズカレッジで哲学を学び、1974年にペンシルバニア州立大学で哲学博士号を取得。その後、ウースター工科大学、ピッツバーグ大学などで教鞭をとった後、2000年からシカゴ大学政治学部教授を務めた。20世紀後半を代表する政治理論家の一人である

飯田文雄 : 1961年生まれ。神戸大学大学院法学研究科教授(政治学原論、現代政治理論、西洋政治思想史)

〓田真司 : 1966年生まれ。國學院大學法学部教授(政治哲学、西洋政治思想史)

田村哲樹 : 名古屋大学大学院法学研究科教授(政治学、政治理論)

河村真実 : 1991年生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了。修士(政治学)。神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程(政治理論・西洋政治思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Bevel

    共感がある本に出会えるのは嬉しい。分配的パラダイムでなく、まず抑圧的パラダイムから考えるというのは、政治哲学に広がりを与えたんだろうなと思う。アイデンティティの論理を批判するポストモダンの話は当時でも知られたものだっただろうけど、そこから抑圧の側からのアファーマティブ・アクションを擁護する議論を展開するとか、さらに一歩進めて能力主義、分業主義にどこかおかしいところがあるという感覚も、共感するなという感じ。コミュニタリアニズム批判からのユートピアとしての都市の話も、その感じなんか知ってるぞってなった。

  • PETE

     なぜマイノリティに対するさまざまな抑圧や不平等の起源が、リベラリズムの正義論では解消されずに残るのかを明らかにし、多様なマイノリティが共存しようとする20世紀後半のアメリカで、正義に基づく社会制度をどのように構築すべきかを論じた大著。この30年の間にまだ実現されていない構想が丁寧に説明されている。

  • 文明

    ロールズらが権力を分配の問題に切り下げ、意思決定過程の問題に向き合っていないという批判は説得的。また、地域の自律的コミュニティを擁護する、リベラル福祉国家に批判的な左右の論者が、産業化都市化という社会的条件を無視した上で、無媒介的な相互理解という幻想を捏造し、政治を回避する欺瞞を剔抉する第8章は白眉。他方、職場の民主化、AA、二カ国語教育、(日本でいう)住民自治のあり方など個別の政策についての議論は論証不足で説得力を欠く。しかし、議論を誘発する書物であり、一つの枠組みを作った書物であることは疑いない。

  • 夏木

    アファーマティブ・アクションとか流行ってるけど、それって贔屓だし結局不平等なんじゃん?って思う人に読んでほしい本。本当に平等とか公平って実現するのは難しい。でもどうしたらそれを目指せるのかのヒントが散りばめられている。 好きなところはテストの話。テストの点で順位付けするのって平等で公平だとみんなが信じているけれど、それって本当に平等とか公平なものだろうかという問いの答えが得られる。

  • Ryukeion

    7章のアファーマティブアクションと能力に関するところだけ読んだ。サンデルの能力論の源流みたいなもので、1990年の段階で書かれているのはすごいなぁ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items