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名誉の殺人 母、姉妹、娘を手にかけた男たち 朝日選書

アイシェ・ヨナル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022630070
ISBN 10 : 4022630078
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
安東建 ,  

Content Description

女に生まれたこと、それ自体が悲劇なのか―?「正しい道」から外れた女は、身内の手で殺さなければならない。それは、家族の名誉を守るため。それは、男たちの義務。殺人を実行したトルコ人男性への取材をもとに語られる衝撃のノンフィクション!!

目次 : 1 レムジエ/ 2 ハヌム/ 3 ジャビト・ベイとメフメト・サイト/ 4 ヌラン/ 5 アイセル/ 6 ナイレ/ 7 ニガル/ 8 ファディメとイェテル/ 9 ウルビエ/ 10 パパティヤ

【著者紹介】
アイシェ・ヨナル : 1955年生まれ。大学で心理学を専攻。1984年からジャーナリストに。トルコの週刊誌、新聞、テレビ局で記者、コラムニスト、プロデューサーを務め、中東各地の紛争取材のほか、トルコ国内の政治、組織犯罪にも切り込む。政府のブラックリストに載り、取材が妨害されたり、イスラム主義者から脅迫を受けたりしながら報道を続け、96年には米国の「最も勇気ある女性ジャーナリスト賞」を受賞。名誉の殺人の罪を犯した服役囚のインタビューを続け、2006年にドキュメンタリーとしてテレビで放映

安東建 : 1959年生まれ。大阪大学卒業後、83年に朝日新聞社入社。松江支局、大阪本社社会部などを経て、98年から約2年間、ナイロビ支局長としてアフリカを取材。2004年から約3年半、テヘラン支局長を務めた。イラク戦争の現場取材のほか、イランの核開発問題、国是の世俗主義とイスラム化の狭間で揺れるトルコの総選挙も現場から報じた。福井総局長、大阪本社編集局長補佐を経て、2013年4月から東京本社国際本部長補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • なお

    婚前、婚外交渉した女たちは家族の名誉を守るために殺される。殺人を犯すのは父親だったり兄弟、従兄弟だったり。殺人の罪で収監された男たちのインタビューをもとに10のケースが取り上げられている。とても理解できないが、名誉を守る事以外に彼らは生きる意味がないのだろうか。

  • ふぇるけん

    読んでて心がズーンと沈む一冊。舞台はトルコ。身内の女性が、婚約者以外の男性と親密になっただけで一家の名誉が汚されたと考え、身内の手によって殺されてしまう。自分自身の感覚では考えられないが、そういった文化があることもまた事実。その社会的背景や根底にある思想などに理解を示しつつも、これ以上不幸な事件が起こらないように祈るのみである。

  • 1.3manen

    書名に衝撃を受けた。「貧しい者は裕福な者に対して貧しさを隠すことなく、裕福な者も貧しい者に裕福さを隠さない。違う階層の他者にはちらとも関心を示さず、また決して触れ合うこともなく、底なしの人生と天空に昇る人生が、同じ通りでそれぞれに愛し合い、けんかをし、浮かれ騒ぎ、そして死んでいく」(16頁)。遅かれ早かれ、人間は死ぬが、他人というか、親族に手をかけるのは衝撃を受ける。レムジエは「真の自由は、誰にも、結婚した夫にすら依存しないでいること。真の自由は、殴られないこと」(48頁)と。自由のために家出。DV等酷。

  • らいらいん

    トルコってもっと治安がよい国というイメージだったので、かなり衝撃的な本でした。女性が貞操を守らなかったりしたからといって、家族の名誉のために身内を殺す。貞操観念と殺人ではどっちが不名誉なことなのか・・・普通の日本人には理解しがたい。こんなことが、今でも行われているのは、殺人者の刑が軽すぎるのもあるし、その刑を受けたくないから自殺に追い込むというのも、かなり酷い話・・・ 海外で書かれたものの訳本なので、かなり読みづらかったのが残念。特に実例9は人種問題なども絡んで、理解できなかった部分も多かった。

  • vaudou

    イスラム教戒律下で行われた名誉の殺人に迫ったルポ。家父長制と戒律の狭間で生きたトルコ人女性達の顛末を追う。姦通はおろか、肌の露出さえもが噂から醜聞になり=家族の存亡問題へと直結する。そんな社会で名誉を守るために家族は娘を殺害、もしくは自死へと追い込んでいく。根が深いのは、同一民族が密集した狭い地区において「名誉」の解釈がどこまでも広義になり、意識過剰になっていくところ。ドメスティックな呼びかけより地域性に切り込まざるを得ない問題かもしれない。

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