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いわずにおれない 集英社文庫

まど・みちお

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447965
ISBN 10 : 4087447960
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小さな体でキビキビと一心不乱に働いているアリが、いのちのかたまりのように見える。いのちの不思議さ、まぶしさ、激しさを感じる。植物も動物も鳥も虫も魚も、アメーバでさえ、個性があるといわれることに気づいたら、自分が人間本意のエゴのかたまりに思えて、いわずにおれなくなった―。自分を震えさせるものがあれば、詩は生まれてくるという含羞の人がいのちの輝きを語る、詩&エッセイ集。

目次 : 第一章 ぼくがボクでいられる喜び/ 第二章 一匹のアリ、一輪のタンポポにも個性がある/ 第三章 身近にある物たちも、いのちのお母さん/ 第四章 宇宙の永遠の中、みんな「今ここ」を生きている/ 第五章 言葉で遊ぶと心が自由になる/ 第六章 体って不思議。老いだって面白い/ 第七章 生かされていることに感謝

【著者紹介】
まどみちお : 1909年山口県生まれ。詩人。測量・設計・施工、工業学校教師、工場の守衛、本の編集などの仕事をしながら、童話や詩を発表。52年に「ぞうさん」(團伊玖磨・曲)がNHKで放送され、広く愛されるようになる。92年に「まど・みちお全詩集」で芸術選奨文部大臣賞など数々の賞を受賞。94年国際アンデルセン賞受賞。2014年2月104歳にて逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    私がこの詩人に初めて興味を持ったのは、「ぞうさん」がイジメの歌だと知った時。「ぞうさん/ぞうさん/おはながながいのね」との悪口でイジメられるぞうさん。でも仔象はビクともしない。むしろ誇りを持って「そうよ/かあさんもながいのよ」。やさしい言葉の中に大切なことが潜んでいるまどさんの詩。自分自身を消し、自然に対する感謝や命の尊さを慈しむ作品の数々。本書は、エッセイ、詩、絵画、写真など、まどさんの思い出に包まれる宝物のような一冊。「含羞の人」が自らの詩を語るインタビューも最高(聞き手の細貝さやかさんに拍手!)。

  • シナモン

    まど・みちおさん、最近のマイブーム。小さなものたちへの優しいまなざしと壮大な宇宙数々の詩を生みだしたまどさんの飾らない人柄がにじみ出る。遠近法の詩というのを初めて知った。なるほど、と納得。とても良かった。

  • けんとまん1007

    ただただ思う・・・こんなふうに、まど・みちおさんのような視点・思考に近づきたいと。平易な言葉で、軽やかでありながら、広く深い。そんな人が増えると、今の風潮も、きっといい方向へ向かうと思う。

  • たっきー

    まどさんのエッセイ・詩集。自分の身体や小さき命に対する関心がとても強く、素直に感じられたことを詩とされている。歳を重ねらてきたからこその言葉の重みと、一方で軽やかさも感じられる。エッセイのなかでは「マイナスと思われているいろいろなこと、年をとるとか、忘れるとか、飽きるとか、休むとか、あるいは一番大きなところでは死ぬっちゅうこととか、そういうのも本当はみんな必要なことなんだと思います」の言葉が印象的。

  • mi

    紹介されていた詩『臨終』で涙、生命の終わりをこんな温かい言葉で表せるのかと、まどさんの言葉を借りて言うと心が震えた。 あの人も、あの子も、まどさんも、こうやって還っていったんだ。そして私もいつか同じところに還っていくんだ。そう思うと何だか嬉しい。それでふと、ああ私生きてて良かったと思った。 もうそれ以上なーんにも言えない、読んで良かった。

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