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ISBN 10 : 4087208710
Content Description
【主な内容】
原発事故で生じた「放射能汚染ゴミ」は今、どこにあるのか?
福島第一原発の事故で放出された放射性廃棄物の総量は、ヨウ素換算値で約90京ベクレル。途方もない量が海や陸へ降り注ぎ、「放射能汚染ゴミ」となった。それらは、今どこに、どのような状態で存在するのだろうか? そこで明らかになったのは、あまりにずさんな処理・管理の実態だった。
さらに、この放射能汚染ゴミが、今後、道路建設などの公共事業で全国の地下に埋められようとしている。なぜそのようなことになったのか? 真相に迫る。
【目次より抜粋】
第一章 すでに隣にある放射能汚染ごみ
広島原爆の168.5倍の放射能が放出
川崎市の下水汚泥から1万3000ベクレル検出
3.9億ベクレル分の放射性物質が行方不明になった東京都
柏市の家庭ごみからも7万ベクレル超を検出
秋田県へ放射能汚染ゴミを搬出した松戸市
山梨、長野、静岡でも、水道水の処理過程で放射能汚染ゴミが発生
学校の敷地内に埋められている放射能汚染ゴミ
国はすべてを公表していない
第二章 放射能汚染ゴミのずさんな管理
爆発騒ぎから始まった放射能汚染ゴミの焼却
作業員に被ばくを強いる焼却施設
すでに始まっている汚染された金属のリサイクル
ごく普通の焼却炉で放射能汚染ゴミが燃やされている
何ベクレルのゴミを燃やしているか分からない
第三章 誰が「8000ベクレル」を持ち出したのか?
基準を80倍も緩めた環境省
経済性を考慮した被ばく限度
突然、現れた8000ベクレル
8000−10万ベクレルも埋立て
言葉のキャッチボールで100から8000へ
最初から考えていた放射能汚染ゴミの再利用
第四章 密室で決められた放射能汚染ゴミの再利用法
放射能汚染ゴミの主たる発生源
埼玉や千葉も除染対象
東京ドーム18杯分、除染費用は6兆円へ
最終処分場をつくらずに済ませる「工程表」
密室で決められる放射能汚染ゴミの再利用
帰還政策による除染の加速
減容化で濃縮され、危険性を増すセシウム
第五章 それでも放射能汚染ゴミを公共事業で使うのか?
どこに放射能汚染ゴミが使われるのか
再利用政策の欠陥
国の方針通りにしたためにセシウムが溶出
埋立て基準を守ると新たな放射能汚染ゴミが発生
「指定解除」後も埋立て処分しない千葉市の英断
失敗例に学ばない東京都
8000ベクレルに歯止めをかけた南相馬市
【著者プロフィール】
ジャーナリスト。主に河川工事などの公共事業や原子力問題を取材。衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。著書に『四大公害病』(中公新書)、『投票に行きたくなる国会の話』(ちくまプリマー新書)、『水資源開発促進法 立法と公共事業』(築地書館)など。
【著者紹介】
まさのあつこ : ジャーナリスト。主に河川工事などの公共事業や原子力問題を取材。衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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更紗蝦
読了日:2017/07/21
coolflat
読了日:2017/07/06
sasha
読了日:2020/05/18
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