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ゆりかごに聞く

まさきとしか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344034600
ISBN 10 : 4344034600
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私はこの子を愛せるのだろうか。
ゆりかごを前に自問自答する親たちの不安、そして罪を――誰が責めることができるのか。

誰もが母親になれるわけじゃない、母性なんて湧き出るものではない。子供は愛しいに決まっている――だけど。
柳宝子は虐待を疑われ離婚した夫に愛娘を奪われていた。ある日、21年前に火事で死んだ父親が変死体で発見され、そこには世間を賑わす猟奇的事件の記事と娘に宛てた手紙が残されていた。「いつも見ていた」。父はなぜ一度死んだのか。猟奇事件との関係は。宝子は父の軌跡を調べるが、父の秘密はやがて家族、宝子へとつながっていく。一方、刑事の黄川田は娘をどうしても愛せず嫌悪感を抱いていた。そして猟奇事件を追うなか、元恋人の宝子と事件の繋がりを疑い始め、宝子に接触するのだが……。すべての”罪”はゆりかごだけが知っている。書き下ろしミステリ!


【著者について】
1965年東京生まれ札幌育ち。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞を受賞。文庫『完璧な母親』が話題に。その他著書に『いちばん悲しい』『玉瀬家、休業中。』『ある女の証明』他多数。

【著者紹介】
まさきとしか : 1965年東京生まれ、札幌育ち。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    まさきとしかさん初読み。主人公・宝子が21年前に死んだと思っていた父が最近まで他人になって生きていた事を知って始まる、宝子自身の出生の秘密と複数の殺人事件が絡み合ったストーリーは、元彼の刑事・黄川田の目線も加えて、彼らが抱える苦悩と共に展開する…夜の海で小船に乗せられたように進むミステリラインは巧みだが、二人に感情移入できないのが辛い。彼女らにイライラしながらも理解しようと努めた…「子への愛」は誰もが無条件に備わっている訳ではなく段々と育まれる部分も多いと自分を振り返ったが、モヤモヤが残る読後感だった。

  • いつでも母さん

    これは・・本当のタイトルは『いらない子』というのではないのか?感動などしない。が、思い当たる事はある。愛する男の子だから、お腹を痛めて産んだ子だからと、今の今まで100%の愛情で関係を維持して来たと胸を張って声高に言える貴女は誰ですか?女だから全て母性があるはずはなく、ましてや男は直ぐに父親にはならない。ならば子はどうだ?この世に生を受けたからには愛されて育ちたいよね。血がすべてじゃない。愛された記憶が私を構築する。そんな子どもが大人になって欲しいと願うだけだ。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。なかなかエグい内容。虐待とか人身売買とか起こりうるテーマでミステリー色を入れながら主人公が自身の過去に触れながら謎を解いていく。我が子に捧げる愛情の在り方も問い質した作品。

  • モルク

    仕事のため離婚し、一人娘も夫のもとで育っている新聞社で働く宝子に、警察から父の訃報がはいる。父は21年前に死んでいたはず…あのとき火事で亡くなったのは誰?父の遺した新聞の切りぬきを手がかりに調べ始めた宝子は驚愕の真実を知ることとなる。我が子を愛せない母というか愛し方がわからない母、子育てに答えなんてないし、皆同じでもない。その笑顔を見るだけで、それだけでいい。一気読みだがいろんな感情が渦巻き、心は重くざわつく。

  • ちょろこ

    ミステリという名の、母性、哀しみ、やるせなさが渦巻く物語、の一冊。世の中産んだ瞬間に当たり前のように強制される、持つべき母性の重圧に苦しむ人だっている。完璧な母性なんてない。手探りでいい、一緒に過ごすそれが一番大切。泣いて笑って怒って、自分を責めたっていいじゃない。毎日ちょっとずつ芽生えていく母性があったっていいじゃない。終わりなんかない、一生、子を想う、それが母性だと思う。それを最初から放棄する、知ろうともしない親、途中放棄する親がいるという悲しい現実。涙と共に怒り、哀しみ、やるせなさが心に渦巻いた。

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