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あの日、君は何をした 小学館文庫

まさきとしか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094067910
ISBN 10 : 4094067914
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

北関東の前林市で暮らす主婦の水野いづみ。平凡ながら幸せな彼女の生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。大樹が深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていたのはなぜなのか。十五年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心な妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は必死で辰彦を捜し出そうとする。捜査に当たる刑事の三ツ矢は、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵を掴み、衝撃の真実が明らかになる。家族が抱える闇と愛の極致を描く、傑作長編ミステリ。

【著者紹介】
まさきとしか : 1965年生まれ。2007年「散る咲く巡る」で第四十一回北海道新聞文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • イアン

    ★★★★★★★★★☆母親の狂信的な愛情が印象的なまさきとしかの長編。中学生の大樹は、深夜に逃亡犯と間違われ事故死する。その15年後、新宿で発生した殺人事件を追う刑事・三ツ矢は、その裏に15年前の事故との奇妙な繋がりを見出すが…。2つの出来事の繋がりが終盤まで示されず、読み手も新人刑事・岳斗同様に三ツ矢の真意を掴めない。犯人当てであると同時に「あの日、大樹は何をした」のかという謎が、本書に深みを与えている。15年前の真相は、万人受けするような純愛路線にもできただろうに、あの動機はまさかとしか言いようがない。

  • bunmei

    2部構成の2つの事件が、次第に絡み合うサスペンス。両事件の根底には、母親の過剰な愛情が流れている。1部では、15歳の息子を突然の事故で失った母親が、猟奇的に壊れていく様や心情を描き、その姿は哀れで救いがたい。そして15年後の2部では、新たな殺人事件を描く中で、その事件の担当刑事が1部の少年の事故とも関り始める。そして、両事件の真相が見え隠れしてきた時、「あの日、15歳の息子は何をし、なぜ死んだのか?」という母親の切なる思いの結末が見えたと思いきや…、ラスト5ページで、イヤミスの境地へと引き釣り込まれる。

  • 夢追人009

    まさきとしかさんは女流作家さんで元々は正木としか名義だったのが途中で改名されたのですね。また文学作品の書き手だったのですが最近はミステリーも書かれるようになられ本書は今や文庫にきらびやかな金色の帯が付いた大出世作ですね。本書はジャンルとしては警察小説でも謎解きミステリでもなく、やはりイヤミス系の心理サスペンスと言えるでしょう。古今のミステリー通の方でも一見全く無関係に思える一部と二部を繋ぐ謎の真相を見破るのは不可能でしょうね。解説者の方が書かれている様に海外作家のミラーやレンデルと肩を並べる衝撃作ですね。

  • ミカママ

    【KU】いくつかの事件が時制や場所をこえてゆるやかに繋がっていく。落としどころを見届けるまで、読者は本を閉じることができない。描写の細やかさがやけに女性的だな、と思ったら、女性作家さんだったんか〜〜い(笑)そういえば『果てる』というアンソロは読んでいたんだっけ。それはともかく、風呂敷の畳まれ方がおみごと、ちゃんと読者が納得できるところに着地しているのもすごい。願わくば三ツ矢のお母さんの事件の真相も知りたかったが…それは欲張りと言うものだろう。

  • あきら

    繋がってるんだろうけど、そこが最後まで分からない。 考えていたこと、背景もそれぞればらばらで、巧妙な展開でした。 読みやすい物語です。

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