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紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 角川文庫

ほしおさなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041141397
ISBN 10 : 4041141397
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan

Content Description

大学卒業後、晴れて藤崎産業に入社した百花は記念館準備室に配属され、川越での新記念館開館に向けたプロジェクトに携わることに。どのような場所にすれば、人々に和紙の魅力を伝え、活用してもらうきっかけになれるのか。時にプレッシャーを感じながらも一成や新入社員の同期たちと話し合いを重ね、準備を進めていく。そんな中、百花の亡き父の作品、『東京散歩』復刊の動きが現れて?紙がつなぐ絆の物語、感動の完結巻!

【著者紹介】
ほしおさなえ : 1964年、東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」で第38回群像新人文学賞優秀賞受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が、第5回静岡書店大賞“映像化したい文庫部門”を受賞、人気シリーズとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    日本橋から川越という新たな場所に移す紙屋ふじさき記念館。藤崎産業の社員となった百花。一成と同期の社員と記念館の準備を進めていく。もうバイトではない。一社員として、これからも頑張る姿が目に浮かぶ。三日月堂、月光荘との繋がりが広がっていくのかと思ったし、新たな“紙屋ふじさき記念館”の開館したその後を見れないのは残念でならない。吉野雪彦の作品も読んでみたかった。残念が三倍以上という感じ。これで完結は残念だけど、温故知新な物語に温もりと優しさはしっかりいただいた物語だった。

  • みっちゃん

    ひとはいつか死ぬ。その姿かたちも人となりもいつか忘れられてしまう。でもその言葉や思いが文字として残されれば、いつまでもひとの記憶に留まることもできる。紙はそうやってひとの思いを幾世代にも渡って繋いできた。幼い頃に亡くなった百花の父の娘への思いもまた。三日月堂、月光荘、そして紙屋ふじさき。この美しい国で生まれた美しい技をいつまでも伝えていって欲しい。

  • KAZOO

    このシリーズもこの七冊目で終わりなのでしょうか?主人公の女性が、新しい紙の記念館を作りうまく開館してその後の発展が期待されるような感じです。川越という地で、ほしおさんのほかの作品の人々(「活版印刷三日月堂」「月光荘」など)が出てきたりします。このシリーズは紙が主題ということで現在企業などはペーパーレス(脱炭素の一環)を非常に推進していることに反旗を翻す感じですが、日本の和紙という伝統文化は最小限守っていく必要があるということを言ってきたのだと思いました。

  • mariya926

    新書が出ると読んでしまうシリーズでしたが、これにて完了。途中まで丁寧に書かれていたのに、コロナあたりから駆け足になってしまったのは残念。今回も記念館のオープンだけでなく、父親の本の出版などなどで内容が盛り沢山すぎてそうなってしまったのかも?他のシリーズはゆったりなので、それが好きな作家さんなのでついついそれを気にしてしまいました。他のシリーズでもまた登場しそうな主人公です。

  • シナモン

    シリーズ7作目。完結巻。川越の新記念館開設に向けて奮闘する若者たちの姿が頼もしい。明るい未来を予感させるラスト。晴れやかな読後感でした。和紙の持つ奥深さや可能性を教えてくれたシリーズ。追いかけて読んで良かったです。また他の作品で記念館のその後がみれたら嬉しいな😊「花のように愛でられる人ではなく、花々を愛でる心を持った人に」百花という名前に込められた思いにグッときました。素敵だなー。

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