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三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 ちくま文庫

ほしおさなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480435675
ISBN 10 : 4480435670
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan

Content Description

風里が暮らす古い一軒家には悲しい記憶が眠っていた。高名な書家・村上紀重とその娘・葉、葉と恋仲になる若き天才建築家・古澤響、過去の出来事が浮かびあがるうち、風里にも新たな試練が。風里は人々の想いをほどき、試練を乗り越えることができるのか―。

【著者紹介】
ほしおさなえ : 1964年東京都生まれ。作家・詩人。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    上巻と比較するとガラッと話がかわりましたね。葉の時代と風里の時代を行き来し、プラス夢の世界。摩訶不思議な世界で、縁と数奇な運命が巡り巡って、風里と奏と出会うのは必然だったのかもと。この下巻に関して、個人的には植物園の人達が置き去りにされたような気がする。もうちょっと植物園の人達を登場してほしかったかな。苫教授のドタバタぶり、小菊ちゃんと石塚の恋の行方とか、風里の刺繍のこととか、もっと掘り下げてほしかったかなとは思いますが、面白かったです。

  • ちょろこ

    繊細さを感じた、一冊。下巻は終始繊細さを感じた。人の心の奥底に眠る表からじゃわからない繊細な部分。それを見せられていくと同時に、その一つの箇所を誤って傷つけでもしたら何もかも壊れてしまいそうな取り返しのつかない方向へ向かいそうな、そんな危うさをも感じた時間だった。心の縺れほどやっかいで繊細なものはない。でもそれも人と自分と向き合って生きているからこその証でもあるのかな。縺れが解けたらまた未来へ思う存分心を伸ばせる。それをファンタジーで表現された作品、草地に一歩踏み出すような柔らかな読後感が良かった。

  • KAZOO

    下巻では主人公の恋愛やこの建物をめぐるむかしの人間関係などが語られます。それが巡り巡ってということで主人公の相手が関係したりしていることが明かされたりします。物語としては面白いのでしょうが最近のほしおさんの作品からするともう少し刺繍や植物園絡みの話があった方が個人的には楽しめたという気がします。

  • シナモン

    一ノ池、ニノ池、三ノ池。植物園、洋館つきの古い母屋と離れ、古い井戸…魅力的なワードの数々。ふわりとその光景が目に浮かび、映画を観ているかのような読書時間でした。謎めいた展開のなかに過去からの不思議な縁のつながりと優しさを感じる物語。 ほしおさなえさんの文章は柔らかくて読んでていつも癒やされます。繊細な感じの表紙も素敵でした✨

  • yukision

    上巻で時々挿入されていた過去の風景がいよいよ実体を持って現在と交差していく。暗く不穏な雰囲気に飲み込まれそうになりながらも、徐々に強くなっていく風里の姿に希望が持てる。ファンタジー要素がやや強いが、幻想的な世界にとどまらず、命が繋がっていく現実ともうまく融合して読後も温かなものが残った。

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