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ヘビイチゴ・サナトリウム 新装版 創元推理文庫

ほしおさなえ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488471026
ISBN 10 : 4488471021
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

「みんな飛び下りて死んじゃった。なんでだろう?」中高一貫の女子校で、高三の生徒が屋上から墜落死した。先輩の死を不思議に思った海生は、友人の双葉と共に真相を探り始める。様々な噂が飛び交う中、国語教師も同じく墜死した。小説家志望だった彼は、死んだ女生徒と小説を書いていたが、死の直前に新人賞受賞を辞退していた。ある雑誌の作品中に自作と同じ文章を発見したからだ。何故そんなことが? すべてに一生懸命だった少女たちの物語。

【著者紹介】
ほしおさなえ : 1964年東京都生まれ。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞小説部門の優秀作に選ばれる。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞の最終候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くろねこ

    江崎ハルナを始めとする事件の主要キャストたちはいずれも傲慢で自分のことしか考えていなくて、思春期の痛々しさに満ちていた。これを瑞々しい悩みとして共感するには、わたしは些か歳をとりすぎている。

  • bluelotus

    ★☆☆☆☆ ほしおさなえさんのミステリー作品とのことだが、男性教諭がずっとハルナ!ハルナ!と女子高生の幽霊を追いかけていて何だか気持ち悪さを感じ50ページで挫折しそうになったが100ページまで頑張って読み、やはり挫折(笑)

  • りこ

    江崎ハルナが屋上から落ちて死んだ。美術の才能を評価され将来を嘱望されていた矢先、事故で目がほとんど見えなくなってしまっていた彼女は、なぜ急に一人で登校して落ちたのか? 書き手不明のプロローグに始まり美術部の海生・双葉、国語教師の宮坂、その同僚の高柳、そして同じく書き手不明の作中作。細切れになった視点の狭間を少女たちが脆く落ちていく。あやふやで不確かな時間をくぐり抜けられず大人になれなかった彼女たちに、憧憬のまなざしを向けることはもうできない。うつくしいと思えた時代があったことを、しかし忘れはしないだろう。

  • 魔女のキキ

    中高一貫女子校での連続転落事件。話が二転三転する。犯人が何も自供していないので結局はすべてが想像になる。著者の現在の作風とは全く違っていてあまり引き込まれませんでした。やはりほしおさなえさんはお仕事小説系が面白い。

  • 佳月

    登場人物が多い上に、名字で読んだり名前で呼んだりで、初めは人物を把握するのに手間取った。読み進めると、今度はそれぞれの視点で推理が語られるので、混乱した。それでも集中して読み進めたい気持ちは最後まで消えなかった。結局は誰が何をしたのかは本人たちにしか分からないことで、事実は闇の中。最後の推理に寒気がした。

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