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名なしのこねこ

とりごえまり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784752010760
ISBN 10 : 4752010763
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

これは、わたしが1ぴきのこねこに出会ったときの、物語です。

【著者紹介】
とりごえまり : 1965年、石川県に生まれる。金沢美術工芸大学商業デザイン科卒業。絵本の他に、広告、装丁、小児科ホスピタルアートの絵なども手がける。近年は個展開催、グループ展に参加も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶち

    【にゃんこまつり2024】 絵本作家のとりごえまりさんが野良の子猫に出会い家族の一員となるまでを記した実話です。猫の可愛いらしさの強調も、お涙ちょうだいの演出もないドキュメンタリーです。可愛い可哀想… それだけではすみません。自宅にいる猫たちとの相性、彼らの命にかかわる伝染病の有無。たくさんの不安も葛藤も記されています。一度抱いたからには最後までどう責任を取るか、一つの小さな命の在り方を問うてきます。名前を付けてもらったこの子は幸いでした。失われる運命の命がひとつでも救われることを願っています。

  • nyanco

    とりごえまりさん、お初でした。かわいい猫を膝に抱える表紙、タイトルから子猫を拾ったのかな、と思う表紙でした。 片目が塞がった子猫に出会ったしまった。 牛乳を与えている人がいたり、先住猫がいるので一旦迷うが、やはり気になって戻るが子猫は見つからない・・・ 子猫の事を心配する気持ちに、こちらもぐっと引き込まれる。なんとか見つけ、病院に連れて行くが、先住猫との暮らしを心配してしまう。 ペットブーム、猫ブームの今、可哀想な子猫を拾って飼いましたと綺麗事だけで物語を終わらせていないところがとても良かったです。

  • ぶんこ

    夜更けの夫との会話で、捨てられたらしい子ネコが気になり探しに行く夫婦。その日は見つけられませんでしたが、翌朝再度探しに行くと、片目が目やにで塞がれた子ネコを発見。即病院に行き、治療、検査入院を経て自宅へ。先住猫2匹とは別室で様子見。感染症も問題なしとなり、少しずつ先住猫と慣れさせる。著者の膝で丸くなりゴロゴロ。一緒に寝ているとあって、羨ましいくらいの可愛さ。捨て猫と殺処分の現状も書かれており、この本を読むことで、もし子ネコを見つけた時の対処法が分かります。

  • k sato

    路頭に迷うぼっちの子猫を見つけたらどう行動すべきか。答えられない自分が情けない。この本は作者が子猫を拾い家に迎え入れるまでの実話。子猫はもう名無しじゃない。目やにで片目が閉じ鼻水が固まって息苦しそうな子猫。自宅には二匹の先住猫がおり感染症があったら引き取れない。そんな人間の都合を考えるより面前の命を救うことが私の責務だ。作者がとった行動からは葛藤より使命感が強く感じられた。引き取った子猫を膝に抱いた作者は人慣れしていることに気づき実は捨てられ猫なのではないかと悟った。私は人間の身勝手さに苛立ちを覚えた。

  • ベル@bell-zou

    関わったその時からその命に責任を持つ。覚悟するまでの揺れ動く心。とりごえまりさんが名なしのこねこと出会ってから家族になるまで。気付いたら二度三度と繰り返して読んでいた。まりさんが再び公園に向かう時の"いなければいいなぁ"という本音も命の重さを知っていればこそ。こねこにそれまで何があったのか知る由もないけれど膝の上でくるんと丸くなるそれは確かな安心のサイン。私も胸がいっぱいになった。先輩ニャンと寄り添って眠る姿も心温まる。私たちは彼らに安心を与え幸せをもらっているのだなぁ。

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