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まぼろしの動物 ニホンオオカミ 小学生、なぞのはくせいの正体を追う 動物感動ノンフィクション

たけたにちほみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784052060663
ISBN 10 : 4052060660
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつて日本に生息し、100年以上前に絶滅したニホンオオカミ。その剥製は世界に5体しか残っておらず、多くがなぞに包まれているまぼろしの動物です。
ある日、絶滅動物が好きな小学生の小森さんは、博物館でとある標本をみて、ニホンオオカミの標本ではとひらめきます。そして、周囲の大人の力も借りて調査を開始。作成したレポートは5年生のとき図書館振興財団が主催するコンクールで第25回文部科学大臣賞を受賞しました。
そのあとも、研究所や博物館のサポートも借りながら、ミステリーのように剥製の出所や特長を探りだし、最終的には電子ジャーナルに論文を発表。世界に5体しかない、とても貴重なニホンオオカミの剥製であることが認められました。

この本では、ニホンオオカミと人との歴史や、絶滅までの歴史なども説明。
人と動物との関わりや研究の大切さにも触れつつ、とことん”好き”を追求することの素晴らしさがわかる奇跡の物語です。

【著者紹介】
たけたにちほみ : 日本児童文芸家協会常務理事

川田伸一郎 : 国立科学博物館動物研究部研究主幹。学生のころからモグラを研究してきたが、最近は古い標本にまつわる人や出来事に関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    自由研究の域を超えた小森日菜子さん。絶滅してしまった生物を観察するためには過去の資料を漁るしかないと、世界に数体しかないニホンオオカミの剥製を追い続けた。その探究心は皆に伝えたい使命感から。海外から持ち込まれた狂犬病や人間の都市化によって、もう自然界では見ることのできなくなってしまった。もしかしたらまだどこかの山にいるかもしれないが。好奇心は果てしない。限られた情報から調べあげ、矛盾点や貴重な記述を発見。論文までできあがり受賞もされたが、さらなる研究は続く。興味を伸ばすという家族の思いにも深い愛を感じる。

  • りらこ

    筑波の分館にあるはくせいが実はニホンオオカミだった!それを最初に指摘したのは小学生。というニュースは記憶に新しい。指摘した小学生とともに研究者が研究しニホンオオカミだと判明したということも。DNA鑑定とかして、分かったんだろうなぁと考えていたが。とんでもなかった! 日菜子さんの探求心のすごさ。解明しようという気持ちと行動力。そしてそれを支えるお家の方。あっさり判明なんてものじゃなかった。あきらめずに資料をさがし思考し、また資料をさがす。 「不思議だな」「知りたい」をかなえられる大人たちも 素晴らしい。

  • 100年以上前に絶滅したニホンオオカミの剥製はこの世界に5体しかなかった。ある時、小学4年生の日菜子さんは博物館の見学イベントに参加し、偶然倉庫でM831というノライヌの剥製個体を見つける。ニホンオオカミなのでは?と疑問を持った日菜子さんは、研究に研究を重ね真実を突き止める。物語は検証から調査、査読付き論文の発表まで進みノンフィクションならでは面白さがあるのだが、同時に好奇心と興味の持ち方。物事を疑う能力、そして根気強く証拠や論を重ねていき、真実を導くプロセスが明確で非常に勉強になる。

  • 弥都

    博物館の見学イベントに訪れた当時小学4年生の著者が偶然見つけたイヌ科の剥製の正体を解明する実話の物語。この少女の探求心と粘り強さが凄すぎる。職業柄、調べものを承ることが稀にあるがここまでの熱量と段階を踏んだ確実な方法でのレファレンスは出来ないので、恥ずかしく思ってしまった。大人顔負け、プロ、専門家と呼ぶに相応しい人物である。発表した論文やニホンオオカミという絶滅種にも興味が湧いてきたので今後の動向に期待したい。本当にまだ生きていたら本当に凄いことだよな。調べ学習の参考にもなる良書であった。

  • かはほり

    偶然見かけた(子どもの眼の高さだったのが良いね!)剝製がニホンオオカミであることを証明するまでのプロセスが、丁寧に描かれている。論理の立て方や論文の書き方などが具体的にわかりやすく書いてあることから、レポートなどで応用できそう。143pという量も読むのに抵抗がなく、これぞ科学の本!子どもにお勧めしたい。

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