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タイム・スリップの断崖で

すが秀実

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908568084
ISBN 10 : 4908568081
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
〓秀実 ,  

Content Description

小泉政権下でのイラク邦人人質事件から、安保関連法をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化したリベラル・デモクラシーのリミット=断崖を照射する!

目次 : 2004年4月‐6月 リベラル・デモクラシーの共犯―鶴見俊輔の場合/ 2004年7月‐9月 脱落するロウアーミドルクラスと2ch「ウヨ」共同体の誘惑/ 2004年10月‐12月 デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える/ 2005年1月‐3月 マネー資本主義が眩惑するもの/ 2005年4月‐6月 「革命無罪」から「愛国無罪」へ―「東風」計測の新・尺度/ 2005年7月‐9月 小泉総選挙勝利を準備した市民ならざる「市民」の正体/ 2005年10月‐12月 「下流社会」時代に、「女系天皇」システムが無際限に拡大させる新・「上流社会」/ 2006年1月‐3月 フランス暴動、ホリエモン、早大キャンパス警官導入…。立場への決断を問わぬ「非決定」の陥穽に打開の道はあるか/ 2006年4月‐6月 誰も反対しない「国民運動」=クール・ビズに露見する新しい警察国家の様式/ 2006年7月‐9月 憲法九条擁護の切り札=「富田メモ」が生んだ天皇制をめぐる逆説的な状況〔ほか〕

【著者紹介】
〓秀実 : 1949年新潟県生まれ。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    「ただ、匿名でいながら、個々に闘えばいいだけではなかったか。たとえ、それがいかに消耗戦にみえようとも、である。」(26頁)という反資本主義・反天皇制革命への指針が、「党」の問題への考察、「日系」下流社会または沖縄の「反日」との応接、あるいは「だめ連」や「原発推進派懲罰遠征」などの運動といった形で実践され得るといった、早くも忘却されつつある2004年〜2016年までの時事のなかにある稀少な革命可能性が年表的な批評によって掘り起こされる本書は、「断崖」以後のいまこそ必要となるものではないだろうか。

  •  

    鎌田哲哉が「絓秀実は探している」で分析したような「悪無限的」な批評=批判にはやはり反発を覚えずにはいられないが笑 しかし、スガが予想したとおりに事態は進行しているように思える。興味深いのは、リベラル左派が天皇にすがりついている状況とは正反対に、右派(保守)がほとんど無意識的に天皇から離脱しようとしている倒錯的な状況だろう。大塚英志も『戦後民主主義のリハビリテーション』において、「『天皇』問題から逃亡するナショナリズム」と言っていたが、左右共々このジレンマの中にいるということか。

  • ミスター

    レビューを見てみるとスガが批判ばっかりしている男のように見えるが実際はそうではない。明確にスガはマルクスやレーニン、ミヤケンを引きながら「階級意識」の啓蒙と、階級闘争とレーニン主義の必要性を説いている。それはアメリカという超大国がニクソンショックによって崩壊し、それと同時に68年によって歴史の必然が失効した後の時代に可能な唯一の「批評」の立場に他ならない。ただ批評の立場がもう一つあるとすれば資本主義の偶然性を確率論的(誤配!)に換算することを自らの立場にすることだが、それは単なるマーケティングに過ぎない。

  • へいちゃん

    スガちんはなんだか最近昔バカにしてたはずの小浜逸郎さんにとても近しくなっている。安倍ちゃんは嫌い、でもなんリベはもーっと嫌い。戦後民主主義批判者としての全共闘精神は未だ健在、というべきなのか。リベラルな今上天皇の大御心を承詔必謹するという戦略が悪手なのは分かりますが、それを言うだけでは日本会議=諦めなかった68年革命(!)には勝てないだろう。それともリベサヨが日本会議に負けることこそが68年革命の最終的な達成、だったのか。と、もにょる感じの一冊でした。

  • こややし

    エンタクシーの連載時から読んでいたが、一冊にまとめられたので通読。ブレの無さに驚くと共に当然のような気もするw2016年末から2017年初め、左派の天皇への依存が如実になっているときであり、アクチュアリティはいや増す。時折振り返り自分の立ち位置を振り返るのに役立ちそうな著作。

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