Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• seacalf

  読了日：2024/08/02

  お気に入りの絵本『さかなくん』のしおたにまみこさんのデビュー絵本。この作品も好き。ショーン・タンのような独特の世界観に引き込まれる。宙に浮かぶ小石をめぐる素朴な日常に溶け込んだ非日常なストーリー。ページをめくると神秘的な夜や不思議な出来事を身近に感じられる心地よさに包まれる。

• 佳音

  読了日：2018/11/23

  不思議なお話。幻想的。現実的な子。空想が好きな子。この作品は、子供によって様々なイマジネーションが広がるから語り手も面白い。あちらの要望で、ボランティアが絵本を選び読み聞かせしている。中学年にしたら大当たり。どんどん考えてつっこんでもらいたい。京極の絵本と似てかつモノトーンだから怖くないのに怖いと思う子もいるから言葉は遮らない。聞いてほしいところは、誰がか「ここはお話を聞こうよ」と言うので私が「ここは確かに。正解。」というと、まだ聞く力の弱い子も静かに聞いて「あーそゆことね」と言って読み取って先に進む。

• bura

  読了日：2025/11/24

  ある夜、空から光る小石降ってきた。翌日それを拾ったハナ。その小石はふわふわと浮いている。ハナはそれからいくつも浮かぶ小石を拾っては瓶に入れておくが、ある日ふと気がついた•••。キャラクターはデフォルメされているが、とても密度の高い鉛筆画の描き込みで不思議なトーンを作り出している。手で描いたCGとでも言えば良いのだろうか。クールと温かさが同居している。物語も秘められた世界の解放が心地よかった。作者の初めての絵本との事。他の作品も読んでみたい。

• 愛玉子

  読了日：2023/02/09

  鉛筆で緻密に描かれたモノクロの世界に、ふわりと浮かぶ淡いブルーの煌めきがとても美しい。世界の不思議に少しだけ触れた少女の、幻想的で繊細な物語。絵の視点があちこち変わるのだけれど（遠くから、背後から、俯瞰、足元など）それがドラマチックな効果を上げているので、読み聞かせにも使えそう。ほぼ実物大で描かれた子どもの手は、爪がやや肉に埋もれてるむっちりした感じ、あれがものすごくリアルに描かれていて思わず触りたくなる。作中の石の図鑑がとても素敵だけど、実在しない石も混ざってるね？（笑）でもあの図鑑、売ってたら欲しい。

• Willie the Wildcat

  読了日：2025/05/10

  小石は「好奇心」。日々、1つずつ重ねることで想像力・創造力を育む。落ちてこない理由、成長の証。地道に図書館で調べようとした姿勢も好感。今時だとネットなんだろうけど、やはりアナログの”強み”も忘れないで欲しいなぁと感じた。因みに掲載の事典、ジャガイモ石をググる。本当にあるんだ！？絵は、木炭と木炭鉛筆のモノトーンが、レトロ感を程よい具合に醸し出す。丁寧に描かれた背景の小物類の1つ1つも、とても丁寧な仕事。

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