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実際に介護した人は葬式では泣かない

こかじさら

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575319729
ISBN 10 : 4575319724
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

記憶のメモリーが1分も保たず、感情のコントロールが利かなくなり、理解力や判断力も低下。足腰は弱り、自立生活が困難になっている高齢者の面倒を10年20年と見続けなければならないとしたら、子どもだけでなく孫世代までもが巻き込まれ、共倒れになりかねない。自分の両親と子どものいない叔母夫婦4人の介護をする著者が、その実態を赤裸々に綴ると共に、「早くお迎えが来て下さい」と祈ってしまうのはあなただけじゃない、あなたは悪くない、と介護者の気持ちを軽くしてくれるエッセイ。「大介護時代」必読の1冊

【著者紹介】
こかじさら : 1958年千葉県生まれ。中央大学専門職大学院国際会計研究科修士課程修了。出版社勤務を経て2016年『アレー!行け、ニッポンの女たち』講談社刊(『負けるな、届け!』として文庫化)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いつでも母さん

    いや、泣くかもしれないけれど・・「涙なんか出なかった。とにかくホッとしたの」と言った友がいる。はじめにからほぼほぼ全部刺さった。すべてを飲み込み、黙って見守るなんて私も出来ない。こかじさらさん、老いた両親と、近くに住む子供のいない叔母夫婦とのその後があった。お父さんと叔父さんは亡くなられて少しは楽になったかと思いきや、お母さんは施設入居してもパワー健在。片や叔母さんも施設入居後も相変わらず困った人。ゴールが見えない日々もお金はかかるのだ。お母さんとの関係に決別とは言えその後が気になる読後だった。

  • あすなろ@no book, no life.

    実母の介護関係があり、介護系で惹かれる物は読んでいるが、その中では一番しっくり来た本かもしれない。何より、とあるケアマネさんが呟いたという、実際に介護した人は葬式では泣かない、である。この本の中身と共に大きく頷いてしまうのである。本来、憎むべきは認知症そのものなのであろうが、肉親で特に親である事が為せる事であり、もう充分と思わせる現実の内容がストレートにここにはある。だから、泣けないのであろう。介護スタートからラストは金銭面迄、全くバイアスなく入ってきて、僕の今迄と今と今後が書かれているのだと思えた。

  • ゆみねこ

    両親と母方の叔母夫婦、4人の昭和一桁世代を介護することになった作者。介護のリアルが赤裸々に綴られる。タイトルの「実際に介護した人は葬式では泣かない」は、作者がとある介護職のから聞いた言葉。今実母の介護に直面している自分には分かる分かると頷きながらの読書に。作者の父親と叔父は亡くなり、母親と叔母は施設で暮らすようになるが、入れたら終わりではない。人生100年というが、長生きは自分にも周りにも良いこととは思えなくなる。まだ介護が身近にない人にも、いずれ来る時のために読むことをお薦めします。

  • sayuri

    仏壇に向かい、亡き祖父母に「早く、あなたたちの娘を迎えにきてよ」と祈り、「いっそ、明日にでも逝ってくれたら」としばしば思う。自分の両親と子どものいない叔母夫婦の4人を介護されるこかじさんの嘘偽りない本音だ。前作の『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』から、こかじさんの心身を削る介護地獄を読んで来ただけに薄情などと一切思わない。このエッセイを面白いというと語弊があるが、凄く面白い上に、身の振り方を考えさせてくれる。今、介護されている方も、未経験の方も読んで損はない。介護のリアルを赤裸々に描いた良作。

  • しのさー

    読みやすく両親と叔父叔母の介護をする問題やストレスが突き刺さってくる 両親を見ていると自分も高齢になれば似たようなことをするのかなと落ち込むことがある ストレスとプレッシャーは、ずっとついて回るし、あの時ああすればよかったとか後悔ばっかり… 色々ぐるぐる考えながら読了 読めてよかった

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