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曇る眼鏡を拭きながら

くぼたのぞみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087718478
ISBN 10 : 4087718476
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ひとりでも拭けるけど、ふたりで拭けば、もっと、ずっと、視界がひろがる。

ノーベル文学賞受賞作家、J・M・クッツェーの訳者として名高いのぞみさん。
パク・ミンギュ『カステラ』以降、韓国文学ブームの立役者である真理子さん。
「ことば」に身をひたしてきた翻訳家どうしが交わす、知性と想像力にみちた往復書簡集。

生まれ育った地に降りつもる雪、息もたえだえの子育て期、藤本和子との出会い、出版界の女性たちの連帯、コロナ禍とウクライナ侵攻の混迷……丹念に紡がれた、記憶と記録のパッチワーク!

【著者略歴】
くぼたのぞみ
1950年北海道生まれ。翻訳家・詩人。主な訳書に、サンドラ・シスネロス『サンアントニオの青い月』、J・M・クッツェー『マイケル・K』『鉄の時代』『サマータイム、青年時代、少年時代』『ダスクランズ』『モラルの話』『ポーランドの人』、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』『アメリカーナ』などがある。詩集に『山羊にひかれて』『記憶のゆきを踏んで』など、著書に『鏡のなかのボードレール』『山羊と水葬』など。2022年、『J・M・クッツェーと真実』で第73回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。

斎藤真理子(さいとう・まりこ)
1960年新潟県生まれ。翻訳家。主な訳書に、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』など。著書に『韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳)で第1回日本翻訳大賞受賞。

【著者紹介】
くぼたのぞみ : 1950年北海道生まれ。翻訳家・詩人。主な訳書に2022年、『J・M・クッツェーと真実』で第73回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞

斎藤真理子 : 1960年新潟県生まれ。翻訳家。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳)で第1回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり

    『塩を食う女たち』の藤本和子との出会いが翻訳を志すきっかけとなったくぼたのぞみさんと翻訳を詩から始めた斎藤真理子さんの往復書簡。1980年代に翻訳に関わったことから始まり、仕事と子育て、詩や文学などから、「人はやっているもの」になっていくという翻訳家の足跡をたどる。身内意識の内輪の同人誌的な話題が多く、少しはその世界を知らないと、この本から置いてけぼりにされるかもしれない。斎藤さんのKorean Literatureと耳にしただけで怒鳴りだしたブローティガンとの出会いや「みのむし記録魔」の話は面白い。

  • fwhd8325

    「山羊と水葬」がとても素敵なエッセイ集で、ファンになったくぼたのぞみさん。韓国文学の翻訳でお名前をよく見る斎藤真理子さんの往復書簡。書簡というかたちでありながら、お二人がとても楽しそうに会話されている様子が伝わってきて、私もふと笑ったりしながら読んでいました。くぼたさんの詩「ひまわりの種を」は心に響きました。素晴らしいです。

  • J•M•クッツェーの翻訳家であるくぼたのぞみさんと、韓国文学の翻訳家である斎藤真理子さんの往復書簡集。恥ずかしながらお二人の翻訳作品を読んだことはないのだが、『曇る眼鏡を拭きながら』というタイトルに惹かれた。自分の固定観念に縛られて、知らず知らずのうちに眼鏡が曇ってしまうことが誰しもあると思う。自分の眼鏡が曇っていることに自分では気付けない時、誰かがそっと眼鏡を拭いてくれれば、きっと新しい世界が開ける。この本はわたしにとって、そういうものだった。

  • かふ

    翻訳という作業は読者が作品を見えやすくするための眼鏡であるというのは、翻訳者によって作品の傾向が変わるのは一人称一つとっても僕と私では受ける印象が違う。そういうことでは辞書的な正確さよりは文脈をどう日本の読者に伝えていくか、その例で藤本和子は「翻訳はコンテンツ(文脈)が大事」という。直訳の正しさではなく、日本語でどう伝えていくかなのだ(二人の翻訳小説の日本語の読みやすさは、聞き書きに通じることがあるのかもしれない。また藤本和子のリスペクト会「塩を食う女たち」(通称「塩の会」も立ち上げメンバーだという)。

  • kuukazoo

    往復書簡という形式は好みだし、翻訳家としてspacialなお二人とあればなおさら。クッツェーは未読(^_^;)なので読まねば感を強めた。斎藤さんが翻訳家として活動を始めたのが約10年前とはちょっと驚いた。すごい仕事量だ。やり取りが進むにつれ話の中心は藤本和子、森崎和江といった先人の仕事のことになっていく。このへんもあんまり分かってないので未消化のまま終わってしまった。斎藤さんの常人を超える記録魔ぶりがインパクト強かった。

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