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ルポ 体験消費社会 格差を刷り込まれる子どもたち 文春新書

おおたとしまさ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614912
ISBN 10 : 4166614916
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

習い事ゼロじゃダメですか?教育格差から体験格差へ!?課金ゲームに煽られる親たちと格差を刷り込まれる子どもたち。友達と遊びたいだけなのに…本当に必要な体験は?

目次 : 第一章 学力から非認知能力へ、お勉強から体験へ(課金ゲーム化する子どもの学び/ 非認知能力のインフレが止まらない/ ハイパー・メリトクラシー化する日本社会 ほか)/ 第二章 子どもにとって本当に必要な体験とは何か?(一〇〇年以上の歴史がある組織キャンプ/ 子どもたちを「アリ化」する体験/ できるひとは他人のために余裕を使おう ほか)/ 第三章 裏山の秘密基地が消えた社会で(体格格差はあっても体験格差なんてない/ 体験に関してお金の問題は二次的な問題/ 必要なのは“理想の学校”より駄菓子屋さん ほか)

【著者紹介】
おおたとしまさ : 教育ジャーナリスト。1973年、東京都生まれ。麻布高校出身、東京外国語大学中退、上智大学英語学科卒。リクルートから独立後、数々の教育誌の編集に携わり、現在は独自の取材活動をもとに幅広い媒体に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 本詠み人

    学力格差、体験格差...格差、格差ってもういい加減にして欲しい。子どもたちがその言を真に受けて、自分の「呪い」にしてしまわないか心配。体験格差とは、非認知能力を身につけるために、学校の勉強以外(水泳や自然体験など)をするために、経済的に(お金のかかる)体験ができないことから、将来受けるかもしれない能力の差を言うようだ。私は家が商売やっていたから、わが子と比べたら体験出来なかった方の子ども時代だったと思うけど、なきゃ無いなりに工夫して楽しく過した。本書の中にもそれこそが非認知能力を育てるとあったから良かった

  • よっち

    「体験格差」という言葉の響きがもつ薄気味悪さを手がかりに、大人たちを「体験の詰め込み教育」に駆り立てる「呪い」の正体に迫った1冊。大学入試の変化や非認知能力ブームで、子どもの体験までもが課金ゲーム化している状況。親たちは駆り立てられ、たくさんの習い事をさせられる子どもがいる一方、遊ぶ相手すらいない状況で地域に残される「体験消費社会」に警鐘を鳴らしていて、今はそういう形でないと触れられないことも増えたのかもしれませんが、何のためにそれをする必要があるのか一度立ち止まって考えてみてもいいのかもしれないですね。

  • りょうみや

    子どもの体験格差の広がりを問題にするのではなく、そもそもの体験の内容が違ってそれを格差と言えるのかと「体験格差」の定義自体を問題にしている。相変わらず非認知能力の定義批判も鋭い。最近の著作「ルポ無料塾」「子どもを森へ帰せ」「引き算の子育て」の延長線にある内容。おおた氏の意欲作だと思えた。

  • Eric

    子供の「体験格差」に警鐘を鳴らす。色々な取り組みを行う人達の話を、かいつまんで載せながら考察していく。体験する/しないのどちらがいいという正解もないだけに、なかなか捉えづらい問題ではあるものの、体験ですら子供の教育として詰め込んでしまう不自然さ、歪さは確かにあるように感じる。

  • 崩紫サロメ

    近年、従来の過酷な受験競争に加え、過剰な「経験獲得競争」が展開している。つまり、「”体験”によって得られる非認知能力が足りないと競争に負けてしまう」という発想を親が持ち、親の経済力によって格差が生まれているということである。これに対する筆者の提案は子育てを家庭のみに任せるのではなく、子どもに関わる大人を増やすことである。また、体験を非認知能力の獲得という「目的」と紐付けないこと。「ひとの経験に格差なんてない」という姿勢で向きあうことを挙げる。

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