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その場小説

いしいしんじ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344022775
ISBN 10 : 4344022777
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan

Content Description

54の「その場」で生まれた即興短編集。

2007年12月、それは六本木ではじまった。六本木のアートカフェイベントで自作の朗読を頼まれたいしいしんじは、”既に自分が知っている話をもう一度読んでも面白くない”と思った。そして、その場でちょっと、小説を書きながら声に出して読んでみた。楽しかった。それから、鉛筆だけを持って、「その場」で小説を書き、読むという独自のスタイルで執筆活動をするように。東京の書店、京都のお寺、大阪の銭湯、高知の植物園、瀬戸内海の小さな島、茨城の公園、大分のストリップ劇場、沖縄の市場、北海道のカフェ。その場の人々、その場の空気、その場の風景からインスピレーションを得て紡がれた風変わりで心温まる54の物語。

【著者紹介】
いしいしんじ : 1966年大阪生まれ。96年、短編集『とーきょーいしいあるき』を、2000年、初の長編小説『ぶらんこ乗り』を刊行。03年、『麦ふみクーツェ』で第一八回坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

    *即興ライブ小説*2007年。六本木のイベントで自著の朗読を頼まれたいしいしんじは、"既に自分が知っている話をもう一度読んでも面白くない"と思い、その場でちょっと小説を書きながら声に出して読んでみた…。そんなライブならではの雰囲気で紡がれた54の奇跡――これは凄い!即興でこれ程面白い作品を描ける著者の筆腕に驚嘆! ⇒続き

  • あっちゃん

    会場に行き、その場で小説を書く…その才能には驚くけど、そのせいで一作があまりにも短い!中には、良いなぁと思う話もあるけど、大半が訳が分からないまま…とか、ライブ性質が強いせいか、ノリについていけない感じのもある(笑)

  • さすらいのアリクイ

    読んだ、読了ではまだなくて、読んでいる途中なのですが、なかなか特殊な小説だと思います。作家いしいしんじさんがイベントや講演会など、色んな人の前で即興で書いた数々の小説が載った短編集。短編をそのまま読んでも面白いのですが、短編の終わりのすぐ後に、小説が創られた場所や会場名などが書かれています。短編を読んでみたあとに場所や会場名を知り、そこから場所の雰囲気や、小説に出てきた人と場所や会場の関係、小説が創られているときの場所の雰囲気などを想像してみると、本の中の短編をもっと楽しむことができるのでは、と思います。

  • 遠い日

    ライヴ小説と銘打って、日本のあちこちで絵や造形や音楽のイベントなどを行うアートスペースにて、即興で小説を書き、自身で朗読するというパフォーマンスありきの小説たち。ショートショートに近く、いやもうこれは詩だなぁというのが読んだ感想。ひとりで黙ってこの本を読んでいては決してわからない空気がここに潜んでいるのだろうなと、切に感じる。組んでこれをやった人たちも現代アートの担い手たちだ。なまなことばに翻弄されるもまたよし。白い装幀がいしいさんの心意気を表すようで、しゃれている。装幀は池田進吾(67)。

  • そうたそ

    ★★☆☆☆ タイトル通り、その場で着想を得、小説を書きその場で朗読をするというイベントがまずこの本の根本にある。正直、読んでもよく分からないというものが多かったのだが、仮に自分がそのイベントで直にそのストーリーを聞けば全く別の感じ方をしただろうと思う。また、小説自体もライブ感があってこそ映えるようなものが多く、書籍にされた時点で書かれた当時より輝きは失われているのかもしれない。しかし、いしいしんじの頭のなかを盗み見るという意味では面白い作品かもしれない。3.11以後の変化にも着目できる。

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