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家の歴史を書く

朴沙羅

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480818485
ISBN 10 : 4480818480
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
朴沙羅 ,  

Content Description

「私の家族はいつどのように、どうして済州島から大阪へとやってきたのか。その後どうやって生きていったのか」気鋭の社会学者による生活史記述の試み。

【著者紹介】
朴沙羅 : 1984年生まれ。専攻は歴史社会学。立命館大学国際関係学部准教授を経て神戸大学大学院国際文化学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • lily

    生活史の魅力はそこに生きた人々のリアルな息づかいや魂を感じられることである。教科書のような年表に毛が生えたような説明だと生き様の見えない乾燥したものになってしまうから。美しい済州はみないなくなってしまった寂寞からの浄化なのかも。済州島から視る日本史、韓国史も面白い。密航は唯一の命綱だった。

  • しゃが

    記憶がキーワードの本が読み続いた。「家族はいつどうやってなぜ日本に来たのだろう」、済州島から来た9人の伯父伯母を持つ著者は在日三世。祖父母を含めた彼らの生活史を表しながら、記憶とは、当事者たちが体感した歴史を提示。知らないことばかり、済州島での生活、四・三事件、繰り返す密航のやりかたとその後の顛末、在日としての暮らしや思い、一族の関係性、済州島の今…、日本統治や四・三事件の虐殺がなければ、家族たちは日本に来ただろうかと読後も疑問が湧く。彼らにも著者にも済州島は家族と歴史の記憶の場であったが今との繋がりは?

  • あじ

    歴史社会学の観点を基本としつつ、朴一族の地続きの生活史としてまとめた『家(チベ)の歴史』。朴さんの父は在日コリアン二世、母は日本人である。父方の伯父さん伯母さんの断片的な記憶から、朴さんが歴史的な文脈を当て嵌め、注意深く根気を持って取り組んでいる姿が印象的だ。「済州四・三事件」や「密航」という遠い出来事が、口述のリアリティーさで展開する。─私たちにはそれぞれに家族の歴史が存在する。回想に寄り添い想起を促す輪を手繰り寄せ、我が家に刻まれた“時の断片”に立ち会ってみたくなった。

  • ぶんこ

    この本を最後まで読めた読者の方々に脱帽。しかも面白いと感じられた方もいらっしゃいました。私は2/3まで読むのが精一杯でした。戦中戦後ですから、韓国だけではなく日本も同じような悲惨な状態がそこかしこにあったはず。そう思っても著者の力でしょうか、読んでいるとズシンズシンと骨身にこたえるようで辛い。気性の激しい人も多く、いたたまれない気がして拒否反応が増す。特に済州島という韓国本土から離れた島という特性もあって、本土の人との軋轢、日本へ逃げるようにして出て行かざるを得ない人。私には重すぎました。

  • ばんだねいっぺい

    家族の生活史をインタビューしてゆくわけだが、同じことをぜんぜん異なる質感で捉えていたり、また、読者としては、書き手とインタビュー相手にしか通じないコトバで意味をとるのに苦労したり、諦めるしかないところが、ふむふむと面白かった。背後には歴史の凄惨な事件もあったが、これは、また、別の本を読みたい。

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