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鉄塔おじさん

Nagisa Kuroki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062209496
ISBN 10 : 4062209497
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan

Content Description

神崎あたりは田舎の役場の生活相談課で働いている。毎日毎日、クレームをつけにくる町営団地の住人の対応に追われる日々。そんなあたりを、目の敵にする教育係の杉田さんには毎日、役場のテラスに呼び出されて暴言を吐き散らかされる。あたりに好意を寄せる同じ職場の三浦からのアプローチを受け、このまま付き合うのかと思っていた矢先、食堂で話すあたりと三浦の姿を見つけた杉田から信じられない告白をうけ、あたりは何もかもがうまくいかないと混乱し、休職願いを出す。
そしてあたりが逃げ込んだ先が、生活安全課の時に知ったある不思議な人物の家だった……。その人物は、町の大地主で、所構わず謎の物体を置き、住民からも苦情が相次ぐ人物だった。

あたりはおじさんと共同生活を続けることにより、徐々に自分を取り戻していく。そして、いつのまにかおじさんのことがとても気になる存在となっていることに気づく。

【著者紹介】
黒木渚 : 宮崎県出身。大学時代に作詞作曲を始め、ライブ活動を開始。また、文学の研究にも没頭し、大学院まで進む。2012年、「あたしの心臓あげる」でデビュー。2014年、ソロ活動を開始。2017年、『自由律』限定盤Aの付録として書き下ろされた小説「壁の鹿」を初の単行本『本性』と同時に刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 野のこ

    仕事の先輩からの過剰ないじめやご近所で有名な一風変わったおじさんとの同居はちょっとあり得ないくらい奇妙なのに物語の出来事はもしかしたら少しは黒木さんの体験した事?と思うくらい 主人公の心模様が伝わってきました。あたちゃんの最後まで地に足ついてないふわふわした暮らしと言動は残念。だけどその後が気になりました。

  • ケー

    あたり、松本、聖子ちゃん、登場人物全員、見事に共感できない。黒木渚節というか、クセの強い作品。最初は平穏に始まり、ファンタジックでポップな世界に入り込んだと思いきや、中盤から徐々に狂気が顔を出し始め、サブキャラクターはともかく、主人公さえもその波に飲まれてしまう。そしてそれを覆すことなく、不気味な印象のまま、すっきりせずに終わりを迎えてしまう。あたりには身勝手な印象を感じるし、今作の終わり方も個人的には結構えげつない。でも、そんな穏やかでない文章を書ける人は今は少ない。だから黒木渚の文章が好きなのだ。

  • Natsuko

    黒木さん「呼吸する町」に次いで二冊目。役所勤めの主人公あたりは、言いたいことも言えずお局にひどくいびられるも「すいません」のフレーズを冷静にカウントし5桁に上ったとほくそ笑むような不気味な女子。住民からの通報で出向いたガラクタばかりの豪邸で出会ったおじさん。ありそうでなさそうなストーリー、実在しそうでいたら近寄れないおじさんとの出会いの場面が最高✨キャラにも惹かれぐんぐん読み進めた。後半「えー💦」と力が抜ける場面もあったが、面白かった✨とパタンと本を閉じた。主題は謎だが…

  • 備忘録

    最終的に主人公がどうしようもない人間に映った おじさんの方も救えない人だったし しかしながら不思議と最後まで何とも言えない気持ちになりつつも読んでしまう不思議な作品

  • rosetta

    ★★★★★CDデビューもしているという作者の初の書き下ろし長編という事で余技の様な適当な小説なんだろうと思って薄目で読み始めたら結構気に入ってしまった。役所の窓口に勤めるアタリはお局のイビリやモンスタークレイマーの市民に心を削られ世間と上手く折り合えないでいる。苦情を受けて出掛けた変人と噂の大地主のおじさんは実は繊細な芸術家で独特な哲学者でアタリと同じ心を持っていた。庭に巨大な鉄塔を建て世間に幸せを感じる電波を飛ばそうとしている。孤独な魂が出会い、そしてそのままではいられないと歩き出す。

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