ガーシュインも含めてフランスにゆかりのある作曲家たちの作品集。数種のトランペットを持ち替えながら、軽快に、時には、ゆったりと聞かせてくれる。伴奏とのアンサンブルも絶妙である。

柔らかくしなやかな音で自由自在に曲を歌いあげている。聞きやすく、ヴァインベルグには、他曲からの引用もあり、聞かせてくれる。しっとりとした部分の表情もこの奏者の聞きどころである。押しつけがましいところがないのも良い。

テクニックを派手に見せつけるのではなく、奏でる音楽が心に響いてくる。 音作りに誠意と品が感じられて、聴くたびに心にしみこみ、音楽がいとおしく感じられる。何度聴いても新たな発見と感動がある。 豊かな響きの低音や高音のピアニシモ等、実は高度な技術に裏打ちされた演奏。 国内外、合わせて数多く所有するトランペットのCDの中でお気に入りの一つ。 特に楽器をやっている方、これから始めようとしている方にお薦めのCDです。