Style Council

Style Council (スタイル・カウンシル) プロフィール

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英国音楽シーンに今も大きな影響力を持ち続けるモッド・ヒーロー、ポール・ウェラーミック・タルボットの二人によって結成されたスタイル・カウンシルは、80年代の英国音楽シーンの中で、ユニークな立ち位置に立脚しながら成功を収めたポップ・バンドである。パンクを象徴するビート・バンドの代表的な存在だったザ・ジャムで一世を風靡したモッド番長ポール・ウェラーは、80年代に入るといち早くパンクと訣別し、ブラック・ミュージックを中心に幅広いテイストのサウンドを取り入れた。またそのスタイリッシュなルックスから、一躍ミュージックシーンのトレンドをリードするまでになったが、何よりポール・ウェラーの熱いモッド魂が今でも多くのファンに愛される所以だろう。

スタイル・カウンシルジャムのリーダーであるポール・ウェラーと、元マートン・パーカスデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのオルガン奏者だったミック・タルボットの2人によって1983年に結成された。同年3月に1stシングル“スピーク・ライク・チャイルド”をリリースし、UKチャートで4位にランクインと好スタートをきる。早くも8月に2ndシングル”ロング・ホットイ・サマー“をリリース、メロウなリフレインが特徴的なこの曲が一躍大ヒットする。当初はシングル・リリースに重きを置いていた彼らだったが、ミニ・アルバム、スピーク・ライク・ア・チャイルド - Introducingをリリースし、同年ヨーロッパ・ツアーを成功させている。

1984年、待望のフル・アルバム、カフェ・ブリュ - Café Bleuを発表。マーヴィン・ゲイカーティス・メイフィールドをルーツにした彼らは、ソウルをベースに、ジャズやボサノヴァなどのエッセンスを巧妙に取り入れた、モダンアコースティック・ムーヴメントの先駆者的存在としてそのセンスの良さが高く評価された。今作はエヴリシング・バット・ザ・ガールアニマル・ナイト・ライフのメンバーも参加した、80年代型UKソウルの先駆けでもあった。また、いち早くフレンチ・アイビーを取り入れたファッションなど、トレンド志向の人々からも注目を集め、時流の先端を何気なくこなしていく彼らは一種の憧れ的存在でもあった。労働者階級出身のポール・ウェラーは、音楽活動と並行して、政治・社会問題にも熱心に取り組んでおり、ミック・タルボットとともにカウンシル・コレクティヴというユニットを結成し、チャリティー・アルバム、ソウル・ディープ - Soul Deepをリリースし、大きな話題を呼んでいる。

1985年、2ndアルバムアワ・フェイヴァリット・ショップ - Our Favourite Shopをリリース。UKチャート初登場1位を記録、その波はヨーロッパ、そして日本まで広がり大ヒット。ポップスとしてのブルー・アイド・ソウルを目指したサウンドと、政治的スローガンとのバランスが絶妙に折り合った傑作である。このアルバムは、アメリカでは『インターネショナリスツ』のタイトルでリリースされ、ジャケット、収録曲も全く異なる内容になっている。

そして1986年初のライヴ・アルバム、ホーム・アンド・アブロード - Home And Abroadを発表。1987年には3rdアルバム、コスト・オブ・ラヴィング - Cost Of Lovingでハイクオリティな音作りを見せ、翌88年4thアルバム、コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ - Confessions Of A Pop Groupを発表しその新しさが話題を呼んだ。なおその背景には時代の流れとともに英国音楽シーンがダンスカルチャーを併合するようになり、ダンス・ミュージックがアンダーグラウンドでのムーブメントを巻き起こすという現象があった。スタイル・カウンシルは解散説が飛び交う中、ニューシングル“プロミスド・ランド“をリリースsするが、UKチャートでは27位と明らかに下降線をたどっていった。そして初のベスト・アルバム、シンギュラー・アドヴェンチャーズ - Singular Adventures Of The Style Councilのリリースを最後に、1990年3月に解散。ラスト・アルバムとしてレコーディングされていた楽曲は、レコード会社側がその内容にリリース拒否したため、1998年5枚組のボックス、コンプリート・アドヴェンチャーズ・オブ・スタイル・カウンシル - Complete Adventures Of The Style Councilが発表されるまで日の目を見る事がなかったのである。

スタイル・カウンシルの解散後、ポール・ウェラーはソロになるが、彼に対する周囲の反応は冷たく、契約も侭ならなかった。しかし、長年培ってきた交友関係が功をなし、彼のバックメンバーを務めたことから復活を遂げた、オーシャン・カラー・シーンのスティーヴやオアシスのギャラガー兄弟など、若手からのレスペクトも熱く、ウェラー・ファミリーと呼ばれるまでになる。1993年2nd、ワイルド・ウッド - Wild Woodから2年、1995年3rdスタンリー・ロード - Stanley Roadでは10年振りにチャート1位を奪取。ジャムでデビューしてから20年以上経った今でも依然現役であり、生涯一モッド男・ポール・ウェラーのキャリア第3章は、まだほんの中盤といったところである。

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