Transitory State

00年代初頭にDERRICK CARTER & LUKE SOLOMUNのレーベル・CLASSICからデビューを果たし、その後OVUM、PERLON、そしてINNERVISIONS(話題のアンビエント・コンピレーション「MUTING THE NOISE」にも参加)へと次々に活躍の場を移してきた俊英・STEFAN GOLDMANN。その変遷を見ても分かるように、彼の作風はテクノ〜ハウスを自在に行き来し、そのどちらにも収まりきらないスケール感を保持している。寡作ながらも今まで切られた12”シングルはことごとくフロア・ヒットを記録しアンダーグラウンド・アンセムとなっていたが、この度待望のファースト・アルバム「TRANSITORY STATE」が自身の新レーベル”MACRO”からリリースされる。 今作は2枚組仕様となっており、DISC 1(TRANSITORY STATE)には、INNERVISONSからリリースされAMEとの共作でも大いに話題となった覚醒感たっぷりのキラー・チューン”Sleepy Hollow”や、オリエンタルな女性ヴォーカルが意識を遥か彼方へと飛ばしてくれるドープ・テックミニマル” Lunatic Fringe”などのフロア向けトラックが収録され、そしてDISC 2(VOICES OF THE DEAD)にはなんとRICHIE HAWTIN「DE9 | TRANSITIONS」収録曲含む、全編エレクトロ・アコースティック作品が収められている。この2枚組トータル127分に及ぶファースト・アルバムでSTEFAN GOLDMANNは、INNERVISONSやREKIDSなどの先鋭的な作品と同じく、現行ミニマル/テックハウスシーンに対して新たな道標となるであろう傑作を作り上げてしまったと言えるだろう。08年下半期の大注目作！