Steely Dan
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Steely Dan (スティーリー・ダン) プロフィール

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プリファブ・スプラウト、ケイン・ギャング、ダニー・ウィルソン、実際にウォルター・ベッカーをプロデューサーに迎えたチャイナ・クライシスやフラ・リッポ・リッピ、そしてその名をスティーリー・ダンの名曲からとったディーコン・ブルーなどスティーリー・ダンからの影響を感じさせるグループは挙げればきりがない。

スティーリー・ダンの中心メンバーであるドナルド・フェイゲン(key , vo)とウォルター・ベッカー(b , g)は’67年ニューヨークのバード・カレッジで出会い、ジェイ&ジ・アメリカンズのツアー・メンバーなどの仕事を経て、ABCレコードのスタッフ・プロデューサーのゲイリー・カッツに見出されソングライターとして活動していたが、その特異性からか受け入れられず、デニー・ダイアス(g)、ジェフ・バクスター(g)、ジム・ホッダー(ds)、デイヴィッド・パーマー(vo)を加えスティーリー・ダンを結成。バンドとしての活動がスタートする。’72年プロデューサーにゲイリー・カッツ、エンジニアにロジャー・ニコルスという布陣で、デビュー作 キャント・バイ・ア・スリル(Can't Buy A Thrill) をリリース。ラテン・ビートを取り入れた「ドゥ・イット・アゲイン」(全米6位)などのヒットが生まれ、一躍脚光を浴びることになる。<p>続く’73年には早くもデイヴィッド・パーマーが脱退するが、ドナルド・フェイゲンがメイン・ヴォーカルとなりセカンド・アルバム エクスタシー(Countdown To Ecstacy) をリリース。’74年にはサード・アルバム プレッツエル・ロジック:さわやか革命(Pretzel Logic)をリリースし、そこから「リキの電話番号」が全米4位の大ヒットとなる。アルバム・クレジットに目をやると エクスタシー にはリック・デリンジャーレイ・ブラウンプレッツエル・ロジックにはチャック・レイニー、デイヴィッド・ペイチといった一流ミュージシャンが参加しており、既に将来の姿への兆候が見え始めていた。

ジェフ・バクスターがドゥービー・ブラザース加入のために脱退、ジム・ホッダーに代わってジェフ・ポーカロ(ds)、そしてバッキング・ヴォーカルでマイケル・マクドナルドが加入して’75年 嘘つきケティ(Katy Lied) 、’76年 幻想の摩天楼(The Royal Scam)をリリース。どちらも5人のメンバー以外に卓越したゲスト・ミュージシャンが多数参加し、細部に渡って完璧なスタジオ・ワークにこだわった作品となった。

こうしたフェイゲンベッカー体制はいよいよ強まり、’77年リリースの 彩(Aja) ではオリジナル・メンバーだったダニー・ダイアスの名前がとうとう消え、ジェフ・バクスターに続きマイケル・マクドナルドドゥービー・ブラザースに正式加入(但し、数曲にバック・ヴォーカルで参加)、ジェフ・ポーカロもボズ・スキャッグスのアルバム参加を経て、スーパー・グループTOTOの結成へとむかっていた。代わって起用されたバック・ミュージシャン達は、ラリー・カールトンリー・リトナートム・スコットウェイン・ショータースティーヴ・ガッドといった超一流どころで、こうしてフェイゲンベッカーが作り出したメロディーを完璧なまでに解釈したミュージシャンを起用してリリースされたはかつてないベスト・セラーを記録、アメリカン・ロックの金字塔となった。

ここまで年一枚のペースを保ってきた彼等だったか、その完璧さゆえ次作 ガウチョ(Gaucho) は’80年にリリースされた。マーク・ノップラーブレッカー・ブラザースデイヴィッド・サンボーンパティ・オースチン等豪華ミュージシャンの参加も話題となり、今作も大ヒットを記録。と並ぶ彼等の代表作となった。しかしながらこうした絶頂期の中、彼等は突然活動を休止。’82年にはゲイリー・カッツ・プロデュースによるドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム ナイトフライ がリリースされた。

その後何度となく再結成の噂は上るものの、何のリリースもなく10年もの月日が流れ、’93年ようやくドナルド・フェイゲンの2作目のソロ・アルバム KAMAKIRIAD がウウォルター・ベッカー・プロデュースによりリリースされ、スティーリー・ダンとしてのリユニオン・ツアーもスタート。’94年にはフェイゲンベッカー共同プロデュースによるウォルター・ベッカーのファースト・ソロ 11の心象 、’95年にはリユニオン・ツアーの模様を収めたスティーリー・ダン初のライヴ・アルバム アライヴ・イン・アメリカ(Alive In America) がリリースされた。いよいよ今度はスティーリー・ダンとしてのオリジナル・ニュー・アルバムへと期待が膨らむ中、レコーディング作業はじっくり進められ、2000年遂に20年ぶりの新作 トゥ・アゲインスト・ネイチャー(Two Against Nature)がリリースされ、何とその年のグラミー賞最優秀アルバム賞を見事獲得したのは記憶に新しいところ。20年のブランクを微塵も感じさせない独特のテイストは健在で、その深みのあるサウンドには改めて敬服させられる。

この誰もが認めた素晴らしい作品をリリースしたことでスティーリー・ダンの評価が高まり、2001年には「ロックの殿堂入り」を果たし2002年には彩(Aja)が「グラミー殿堂入り」を果たしている。

そして前作から3年という彼らにしては短いブランクで届けられることとなったのがエヴリシング・マスト・ゴー(Everything Must Go)だ。前作やツアーを共にしたというメンバーとスタジオに入ってからは約1年間で録音を終わらせたこの作品では、バンド形式で演奏したものをそのままライヴ・レコーディング形式で録音したというから驚きだ。ジャズ、ポップス、ソウルなどが融合された極上のポップ・サウンドがこれでもかとばかりに溢れ出していて心地の良い空間を作ってくれている。大人のためのポップ・サウンドを創り出してくれるこの二人がこの先どんな方法でリスナーを喜ばせてくれるのか楽しみだ。

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