マーリン・ビューストレム/管弦楽共演による歌曲集
スウェーデンのソプラノ歌手マーリン・ビューストレム[1973-]は、ストックホルム・オペラ大学で学びました。1997年からジョナサン・モリスの指導を受け、現在も共演が続いています。2013年12月、ストックホルムのコンサートホールで行われたノーベル賞受賞式でソリストと務め、2016年には、スウェーデン国王から文化功労者に授与される「Litteris et Artibus」勲章を受け、2018年、「宮廷歌手」に任命されました。2018年「国際オペラ賞」の最優秀女性歌手に選ばれています。主にオペラの舞台で活躍、『フィガロの結婚』の伯爵夫人と『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・アンナ、リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』のタイトルロールをはじめとするソプラノ役をザルツブルク音楽祭、バイエルン国立歌劇場、バレンシアのオペラハウス「ソフィア王妃芸術宮殿」など、各地の公演で歌ってきました。グリーグの『ペール・ギュント』、シベリウスの『クレルヴォ』といったオペラ以外のコンサートにも出演、ワーグナーの『ヴェーゼンドンク歌曲集』をヘルシングボリ交響楽団、シュトラウスの『4つの最後の歌』を王立スウェーデン管弦楽団の共演で歌っています。
ビューストレムのソロ・デビューアルバム。ベルクがカール・ハウプトマンの詩に作曲した『夜』に始まる『7つの初期の歌』、ボードレールの詩による『旅への誘い』などデュパルクの6つの美しい歌。スウェーデンの作曲家テューレ・ラングストレム[1884-1947]の『闇に咲く花』『メロディ』『夜の翼』『風と木』『夜への祈り』はブー・ベリマンの詩、『戦の女神』はカーリン・ブーイェの詩に作曲された後期ロマンティシズムの作品です。
ヘルシングボリ交響楽団を首席指揮者のステファン・スーリヨム[1979-が指揮。彼女の声質、音楽の表現と個性を活かすことのできるプログラムが組まれています。(輸入元情報)
【収録情報】
ベルク:
● 7つの初期の歌(夜/葦の歌/ナイチンゲール/夢にみた栄光/室内にて/愛の頌歌/夏の日々)
デュパルク:
● 戦のある国へ
● 悲しき歌
● ローズモンドの館
● 前世
● 恍惚
● 旅への誘い
ラングストレム:
● 闇に咲く花
● 戦の女神
● メロディ
● 夜の翼
● 風と木
● 夜への祈り
マーリン・ビューストレム(ソプラノ)
ヘルシングボリ交響楽団
ステファン・スーリヨム(指揮)
録音方式:ステレオ(デジタル)