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ソラリス スタニスワフ・レムコレクション

S.レム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336045010
ISBN 10 : 4336045011
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1970
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

惑星ソラリスを探査中のステーションで異変が生じた。謎の解明のために送りこまれた心理学者ケルヴィンの目の前に、自殺した恋人ハリーが姿を現し、やがて悪夢のような現実と甘やかな追憶とに翻弄されていく。

【著者紹介】
スタニスワフ・レム : 1921年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領)に生まれる。クラクフのヤギェウォ大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始め、1950年に長篇『失われざる時』三部作を完成(第一部が『変身病棟』)。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『砂漠の惑星』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF作品を発表。同時に、サイバネティクスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70年には現代SFの全二冊の研究書『SFと未来学』を完成。70年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『フィアスコ(大失敗)』などを発表。小説から離れた現在も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られている

沼野充義 : 1954年、東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。ワルシャワ大学講師を経て、現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さと

    残念ながら 今の私には作品の魅力、世界観、スケール…を感じ取ることができず挫折してしまった。(正確には読み切れなかった本に登録(*_*;)(中途半端な印象を述べる失礼をお許しいただくなら)ソラリスが創り出す"お客さん"は、それぞれの心の中に生き続ける執着、後悔、愛…あらゆる感情が具現化されたものなのではないかと感じた。終わった事として片づけていた感情は実は自分の心の海の中で生き続け、実はもはや自分の手に負えない存在となっているのではないか。

  • NAO

    ソラリスは、生きた海に覆われている。その海は、人間の記憶を読み取り、その人が一番大事に思っている人物の複製を作り上げる。だが、海がステーション内の人間一人一人に「お客さん」なる復元人間を作っても、その復元人間が海とのコミュニケーションの仲介をするわけではない。ケルヴィンがステーションに到着して以降ずっと重奏低音のように描写されている圧迫感と不気味さは、海と人間の交感が絶対的に不可能であることを意味しているのではないか。じわじわと不安と不快感が広がっていって、なかなか怖い話だった。

  • りんご

    「おれはわからないまま読み進めるぞ!ジョジョーッ!!」と脳内で叫んだ通り、分からんまま読み切りましたわ。誠実にその世界を描写し、事象を説明すればするほどわからない。挙句に解説も難しい。ヒトは宇宙に飛び出せるほど賢くなったけど、それでもヒトである域は出られない。それを凌ぐ高次の存在と出会ってしまったら、理解しようとすることそのものが無駄無駄無駄ァ!もうこの理解で完了としましょう。(と言いつつ、解説をもう少し探してみましょう。悔しいので)

  • Tadashi_N

    存在ってなんだろう?生物ってなんだろう?ソラリスの海は、人の脳に作用するらしい。映画とはかなり違うらしい。

  • かんやん

    イグノラムス・イグノラビムス。膨大なソラリス研究の文献の引用、執拗に描かれれば描かれる程、イメージが遠去かるようなソラリスの海の変容、解釈を拒むというより無数の解釈を生み出す不可解性は、この作品の豊かさに通じている。SFかと思ったら、実はホラーであったというようなジャンル分けが意味を持たない。むしろそれが幽霊だったなら、安堵のため息を漏らしたであろうし、狂気ならば治療の可能性があっただろう。やたら人間臭いE.T.だとか捕食者のようなエイリアンを生み出す想像力とは、一線を画している。恐ろしくも哀切を極めた。

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