ジャケットとタイトルからだと、ありふれたジャズ/フュージョン系の音を想像させますが、「SOUND IN THE NIGHT」は、スペースエイジ的というよりコミカルなピンク映画のサントラを彷彿とさせる何やら妖しげな雰囲気です。でも、サウンドはチープではなく結構凝ったアレンジです。
「MOTHER MAGOO SUITE」は、クラシカルでアカデミックですが、ショスタコーヴィチの映画音楽を彷彿とさせるシニカルでダダイスティックな雰囲気が充満しています。そんな50年代後半のモンドでサイケなクラシック/ジャズ/ラウンジ音楽系が好きな人は必携のアルバムです。