Robert Wyatt が、1968年（一部は1969年）に制作した4つの音源を収録し、2013年にリリースされた「’68」です。録音は、基本的に、才人 Robert Wyatt が Drums はもちろん、他のパート（Vocal, Piano, Organ, Bass, Percussion）もすべて担当していますが、「Slow Walkin’ Talk」（track 3）の Bass は、Jimi Hendrix が担当しています。また、20分を越える長尺の「Moon In June」（track 4）の ”Second Half” には、Soft Machine の Hugh Hopper（Bass）、Mike Ratledge（Organ）が参加しています。付属のブックレット（16頁）には、6つ（1972年, 1991年, 1992年, 1991年, 1991年, 2007年）のインタヴューが収録されています。Robert Wyatt の世界への入り口としては、他の盤が良いでしょうが、より深く愉しみたい方にとっては、価値ある盤であると思います。

個人的にはこのソロ1stの混沌具合も大好き。 この後、歌に比重が置かれていくようになるけど、それでもちゃんとここと繋がっている感じがする。

本作はジャズ・ロックというより、アヴァンギャルド・ジャズだと思う。ギターレスで、ベースもコントラバスのピッツィカートであり、オルガンも少ししか出てこないので、ロック色はほとんどない。フリー・ジャズが苦手な人には魅力を感じにくい作品。

当時、Shipbuilding が聴きたくて買いました。Memories of You、Round Midnightもすごくいいです。Strange Fruit が入っていれば言う事なしです。２枚目ばかりきいてたなぁ。このアルバムはCDシングル集です。いや、EPレコードのCD版５枚組というのが正しい表現です。

at last iam free を聴くために買うべし。なんとなく初期ソフトマシーンを思わせるような曲調は、当時ラフトレードから出たオムニバス・アルバムのなかでも異彩を放っていた。と、同時に溶け込んでもいた。不思議な曲です。ソロになってからは、shipbuildingと同じくらい好きな曲です。ぜひとも長生きしてほしい人の一人です。

’74年発表の彼のｿﾛ。ほんと不思議なｱﾙﾊﾞﾑで、聴く度に彼の魔術の深みにはまっていくそんな一枚。半身不随になってもなお活動し続けるそんな健気さを憐れんでなんて、そんなもんじゃない。そんな背景もないとは言わないが、慈愛に満ちた彼の歌声が美しく心に響く、優しく包んでくれる不協和音はそうそうお目にかかれない。一人でも多くの人に聴いていただきたい。

ﾜｲｱｯﾄ節炸裂の人気の’97年作。ｼﾞｬｹからも分かる通り不思議と癒される一枚。不思議と言ったのは、ﾋｰﾘﾝｸﾞｱﾙﾊﾞﾑではなくしっかり世界の深みを聴かせ、そのくせ気が付いたら幸せな気分にさせられている。本当にｼﾞｬｹｯﾄﾃﾞｻﾞｲﾝの様になります。『Rock bottom』が好きなんですが、こちらもいいです。ﾅﾁｭﾗﾙなﾎﾟｯﾌﾟ寄りで一聴の価値ありですよ。

無心で聞くべき、価値ある音楽。

あのぉ、予想以上にお買い得なので、びっくりしました。 レーベルを越えて、正規リリースされた全カタログを網羅。一枚一枚も、紙ジャケでは有りませんが、ゲイトフォールド化され、それぞれに新たなライナーノートがつけられ、また、EPﾎﾟｯｸｽもきちんと、BOX仕様で納められています。この価格なので、お手軽な作りかと思っていただけに、嬉しさ倍増です。既存アルバムを全て持っていますが、ファン必携でしょう。 内容に関しては、言うまでも無いと思います。

昔買ったLPにはShipbuildingが入っていた。2曲目はChicのカバーだが、せつなく美しい。すばらしいアレンジでオリジナルとは違う次元の仕上がりだと思う。