Richard Page
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Posted Date:2013/06/19
歌詞がついていないのは少し残念ですが、その分一生懸命じっくり耳を傾ける気持ちになります。 CDを開くと4人のお子さんや奥さんとの仲むつまじいショット、古いリチャード自身の写真、それから少しですが、ペイジズとMr.Mister時代の写真もあって、昔からのファンにはたまらなく貴重。 リチャード自身による未発表音源をリリースする理由などを含めたメッセージと、10曲の製作ミニメモが寄せられています。 デモテープ製作時の自分たちの録音スキルと現代の技術をかんがみ、音はリマスタリングされた部分もありますが、ヴォーカル部分はそのままです。 それは奥さんや本人が言うように「このテープと同じようには二度と歌えない」からです。 年齢的な声質の変化もありますが、 ”When I’m writing and recording at the same time, the first burst of energy and excitement tends to create an indelible vibe. How can you reproduce something that just spontaneously happened?”(リチャード・ペイジのブログから) の言葉のように、「いちばん最初のスペシャルな瞬間を再現することは不可能」だからです。 自分で歌うはずだった作品が3曲と、他のアーティストのために作られた作品が7曲。 もちろん未発表音源はもっとたくさんあるはずですが、その中から選りすぐりの10曲を集めたこのCD。 声の状態は、もしかしたら、いちばんいい時期かもしれないです。 ペイジズの頃のような美声、Mr.Misterのようなパワフルなロック・ヴォーカル、そして現在の渋い声とも違います。 一部を除きほかのアーティストのために書かれた作品のデモテープなので、 『自分がこのように表現したい』というこだわりの歌い方(ペイジズ時代、Mr.Mister、ソロ時代)とは全然異なり、歌そのものを素直に味わえるものになっています。 ですのでリチャードのファンではない人が聴いても楽しめる内容です。 そして彼は、音域はかなりのハイトーンまで出せますが、本来は「ハイテノール」というよりも、「ロウテノール」の人だと思うんですね。 だからより自然に「シンガー・リチャード」を楽しめます。 思わず口ずさんでしまうような曲あり、素敵なバラードありで、全体的に明るい雰囲気の楽しいアルバムです。「楽しい」というのがなんか逆に新鮮。 何も知らないで聴いたら、どこぞのポップシンガーさんのシングルコレクションアルバムですか?と感じるかもしれません。 例外もありますが、ほとんどの演奏を自分でやってます。(彼はベースよりもピアノ、ギター、ドラム歴のほうが長い人ですので) ファンの方はもちろんですが、もし今年のリンゴ・スターのツアー来日公演で彼に興味を持った方がいらしたら、是非とも聴いていただきたいと思います。 リチャードは曲をボツにすることを to destroy と言います。そしてアルバム収録とは「家を与える」ことだと。 「他人が歌わないからといって、自分のアルバムにいれればいい、そういう単純なことではない」と語りつつ、それでも「アルバムというHOMEを歌に与えたい」という思いで発表された作品です。 #1 Falling Into Place/ Mr.Misterのための作品。「これまで海賊版が出回っていたのでクリーンな音をリリースできて嬉しい」とのこと。とてもいい曲です! #2 I Think It’s Gonna Rain/ ドリーム・アカデミーのニックと一緒に作った作品。遅刻しているパトリック・レナードを待っている間にあっという間に出来上がってしまったという勢いがよくわかる、ノリの良い作品。個人的にはこのとき風邪っぴきだったというリチャードの声がなんとも不思議な魅力で、今となっては 貴重な鼻声だと思います。 #3 Every Day’s a New Day/ ガール・ポップ・シンガーのための作品。リチャードのポップ・ナンバーへの思い、女性への考え方がちらっとわかる製作メモを微笑ましく感じました。 #4 I wouldn’t Change a Thing/ デヴィッド・フォスターお気に入りの作品というのが頷ける、壮大なバラードです。中低音域の声の響きがため息ものの美しさです。バズビーとの共作。 #5 Don’t Let Me Down/ ご本人は女性シンガーに歌ってほしいみたいですが、リチャード・ペイジで聴いてしまったら、それはもう無理かと思います。個人的にはこのアルバムでいちばん好きな作品です。 #6 Just Keep Lovin’/ カントリー・シンガーにインスパイアされて作った作品。これは若い女の子のヴォーカルが似合いそうな可愛らしい曲です。 #7 Long, Long Road/ 明快でストレートな、素直なロック・ポップ・チューン。今の若いアーティストやバンドに似合いそうです。バズビー、アレックス・ジェイムスとの共作。バンドサウンドも合いますし、ギターのみ、ピアノだけでもぐっと来そうです。 #8 I’m With You/ ディズニーのアーティストのための作品で、兄弟のロブ・ペイジとの共作。コーラスが素敵です。 #9 Love Rescue Me/ 1曲目と同じようにMr.Misterのための楽曲かと思ったら、解散した後のものでした。後期イエスに関わっていたビリー・シャーウッドとの共作。プログレ色が強くて、3〜4枚目のMr.Misterに通じるものがあります。個人的には、2ndの頃の彼らがやっても面白い作品だと感じています。 #10 What Is A Friend/ こちらもディズニーとの仕事でうまれた曲。この仕事自体は途中で降りちゃった模様ですが、そのときのベスト作品とのこと。アコースティックギター1本で歌われるこの曲はこのアルバムでいちばんやわらかくて切なくて甘くて、優しい作品です。こればかりは、スティーヴ・ジョージとの天国のようなコーラスワークを思い出してしまいました。できることなら彼のコーラスで聴きたかったです。(そんなことをされたら私、泣いてしまうと思いますが。 )
Kinuyo . |40year
Posted Date:2013/06/20
ソロ・アコースティックライヴのDVDとCD2枚組。 紙ジャケですが、歌詞と写真も充実しています。 CDではMCはほとんどカットですが、DVDではいろいろ語っていて、内容が興味深いです。MCはユーモラスだったり、渋くて素敵だったり。ファンにはたまらないです。 ペイジズ時代にはピアノ・キーボードも弾いてましたが、その後は「歌うベーシスト」な扱い。実際はMr.Mister解散後はあんまりベースを弾く姿は見ていません。(ですので個人的にはだからよけいに、Ringoのバンドでのベース弾く姿にキュンキュンしていました。「ブロウクン・ウィングス」にいたっては、Mr.Mister当時はPV以外はベースはセンセで鳴らして、弾かずに歌ってたいた姿しか観ていませんので。本人は最初にRingoにヴォーカル&ベースで誘われたとき「わーお。もう全然オーディエンスの前でベースやってないし。」と・笑) こちらの作品ではアコースティック・ギターとピアノ(Even the Painとmidnight Angel)を弾きながらのライヴです。 マドンナへ提供した名曲I’ll Rememberもいいですが、 You Are Mine, Even the Pain ,Midnight Angel, When You Come Around、、、、、 あ、駄目だ。全部良すぎて泣けます。 アイル・リメンバーについては、もともと作ったほうの歌詞で歌っています。マドンナのほうは、彼女が歌詞を変更したとMCで語っています。 「より良くするために、変えたんだね」と笑っていました。 ペイジズ時代の「ミッドナイト・エンジェル」は感動。不思議ですが、ペイジズ時代の歌い方がドラマティックで壮大だからでしょうか、この「ミッドナイト・エンジェル」だけは、このアコースティックバージョンのほうが、若くてピュアに聴こえます。 ペイジズからこの1曲、 Mr.misterからは「キリエ」と「ブロウクン・ウィングス」、 そしてあとは「シェルター・ミー」・「Peculiar Life」から6曲と「アイル・リメンバー」 全10曲、このアルバムは毎日聴いても飽きません。 今の時点では、ソロになってからの彼の最高のアルバムだと思っています。 (さらに進化したアルバムを待ってます!) リンゴのライヴで彼に感動したかた、とくにMr.Misterも知らなかった人にはよけいに聴いていただきたいです。 もちろん彼のファンの方は必聴・必見!だと思います。 オリジナルアルバムの『You are Mine』とリンゴでのバンドでの形、そしてこのアコースティックバージョン、3タイプ聴き比べると、彼の歌の表現の奥深さ、ソングライティングの素晴らしさがよりいっそうわかります。「イーブン・ザ・ペイン」にはまたまた泣かされてしまいました。 そしてラストの「ブロウクン・ウイングス」。何故このライヴでも「キリエ」ではなく、この曲が最後なのか。 聴けばわかります。
Kinuyo . |40year
Posted Date:2013/06/20
待ちに待った待望のソロ・オリジナル第2弾は娘さんとのデュエット曲含めて全11曲。ペイジズ、Mr.Mister、ソロとずっと彼のファンですが、ここ最近は旧作や彼が参加したおびただしいコーラス・セッションで飢えをしのでおりました。自分のレーベルを立ち上げて、クリスマスミニアルバムを配信、Mr.Misterの『pull』を突如発表し、今か今かと待っていたのがこのオリジナルアルバムです。 「シェルター・ミー」というアルバムがどちらかというと美しくても切なくなって泣ける(とくにEVEN THE PAIN)、、、というしっとりめの作品だったのに対して こちらは苦しい登攀を終えての山頂のような、トンネルをぬけた先の光みたいなものを感じます。 こう書くと、「シェルター・ミー」が暗い作品とおもわれがちですが、そんなことはなく、むしろ明るい優しい曲が多い癒されるアルバムです。わたしは不思議なことに、リチャードの曲は明るい美しい曲ほど、心に何かが突き刺さってしまって、泣いてしまうのです。暗いコードの曲のほうが平気です。 『Pecukiar Life』に収められた曲は、美しさと包容力に満ち溢れています。それでいて、彼独特の凝ったつくりの楽曲もあって面白い。選ぶのが難しいのですが、「Brand New Day」,「Worldly Things」,「You Are Mine」, 「When You Come Around」がおすすめです。彼のアルバムはどれも常に変化・前進していると思います。 今回は声に渋さが加わり、さらに彼の声の持つ美しさと優しさ、そして歌の力が伝わってきます。ルークがリチャードの声を「エンジェリック・ヴォイス」と呼ぶのがなんとなくわかる気がします。こんなに渋くてロマンスグレーの天使はいないとは思いますが・笑
Kinuyo . |40year
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