イギリス・バロック作曲家ダウランドとパーセルの音楽を、
豊かな感情の幅と多様な表現に満ちた表現と歌唱
『Songs of Passion(情熱の歌)』は、ジョン・ダウランドとヘンリー・パーセルという、ほぼ1世紀の隔たりをもって生まれたイギリスの作曲家による声楽と器楽の作品を集めたアルバムです。メゾ・ソプラノのレア・デザンドレ、リュート奏者のトーマス・ダンフォードとアンサンブル・ジュピテールが演奏を務めており、これまでにエラートからリリースされた『Eternal Heaven』『Idylle』『Amazone』に続く姉妹作となっています。
ダウランドは、声とリュートのための作品における親密で憂いを帯びた恋の情景描写で知られています。一方、イギリス生まれの作曲家としてバロック時代最大の存在であるパーセルの音楽は、豊かな感情の幅と多様な表現に満ちています。『Songs of Passion』では、パーセルの舞台作品の中でも特に『妖精の女王(The Fairy Queen)』と『ディドーとエネアス(Dido and Aeneas)』が重要な位置を占めています。アルバムのクライマックスには、ディドーの有名な哀歌『When I am laid in earth(私が土に横たえられるとき)』が収められています。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・歌詞訳・帯付き。日本語解説書には、トーマス・ダンフォードと彼の母親でガンバ奏者でもあるシルヴィア・アブラモヴィチによるコメントの日本語訳、布施砂丘彦氏による書下ろし解説、歌詞訳を掲載。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1:ジョン・ダウランド
01. さあ、もう一度、愛が呼んでいる(リュート歌曲集 第1巻より)
02. いつもダウランド、いつも悲しく(ラクリメ、または7つの涙より)
03. 行け、透明な涙よ(リュート歌曲集 第1巻より)
04. デンマーク王のガイヤルド
05. わが過ちを許してくれようか?(リュート歌曲集 第1巻より)
06. 昔の涙(ラクリメ、または7つの涙より)
07. 夢
08. 悲しみよ、とどまれ(リュート歌曲集 第2巻より)
09. エセックス伯のガイヤルド(ラクリメ、または7つの涙より)
10. 流れよ、わが涙(リュート歌曲集 第2巻より)
11. カエルのガイヤルド
12. 今こそ、私は旅立たねばならぬ(リュート歌曲集 第1巻より)
Disc2:ヘンリー・パーセル
01. 愛がもし甘いものなら(歌劇『妖精の女王』 Z.629より)
02. ヴァイオルを鳴らせ(メアリー女王の誕生日のためのオード『来たれ、汝ら芸術の子』 Z.323より)
03. おお孤独よ、我が甘き選択 Z.406
04. 夕べの賛歌 Z.193
05. シャコンヌ(歌劇『妖精の女王』 Z.629より)
06. ああ、いつまでも泣かせてください(歌劇『妖精の女王』 Z.629より)
07. いまや夜は追い払われ(歌劇『妖精の女王』 Z.629より)
08. 序曲(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
09. ああ! ベリンダよ(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
10. 復讐の女神たちの踊り(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
11. この寂しき谷のおかげで(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
12. 魔女たちの踊り(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
13. あなたの手を、ベリンダ(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
14. 私が土に横たえられるとき(歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より)
レア・デザンドレ(ソプラノ:Disc1/01,03,05,08,10,12、Disc2/01-04,06,07,09,11,13,14)
ヒュー・モンタギュー・レンドール(バリトン:Disc2/01)
ジュピテール・ヴォーカル・アンサンブル(Disc1/01,03,05,12、Disc2/01,07,11)
ジュピテール器楽アンサンブル(Disc1/02,04,06,09,11、Disc2/01,02,05-14)
トーマス・ダンフォード(リュート、音楽監督)
録音時期:2024年9月23-29日
録音場所:ルーアン、コルネイユ礼拝堂
録音方式:ステレオ(デジタル)
※ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・歌詞訳・帯付き(輸入元情報)