R.d.ウィングフィールド / 芹澤恵

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フロスト気質 下

R.d.ウィングフィールド / 芹澤恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488291051
ISBN 10 : 4488291058
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カーヴィ少年の失踪は誘拐事件に変貌した。身代金受け渡しの場へと急行するフロスト警部だが、その鼻先で事態は思わぬ展開を見せる。はたして少年の安否は…?母子四人殺害をはじめ、事件は山積みで、警部の疲労とマレット署長の不機嫌は募るばかり。キャシディ警部代行との仲も悪化する一方だ。悪態をつきつつ雨中を駆けずりまわる警部に、光明は訪れるのか。

【著者紹介】
芹沢恵 : 成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • W-G

    今回のフロストは今までよりも若干、捜査手法がダーティだなと感じた。ドジで適当ではあったが、ハッキリと黒かった事はなかったような。キャシディとの顛末はだいたい予想通り。リズは影が薄いまま終わってしまった。などが特に感じた事だが、クォリティ自体はブレが無く安定の面白さ。マレットとの絡みはかなり上位の面白さだった。お婆さんを送っていかせるくだりは笑えた。上・下巻になった割には、事件の密度は今までとそれほど変わっている印象はないが、より暗めの事件が並ぶ。デントン、犯罪だけ近代化しすぎだろと突っ込んでしまう。

  • miri

    フロスト警部、老体に鞭打ち、猛烈に働く。勤勉な訳ではありませんよ!ワーカホリックなだけ!見込みは外れ、マレット署長には怒られ、手柄は取られても気にしない。風は右から左へ受け流し、お得意のネタは下半身、煙草をくすねるのはお約束(笑)フロスト警部の最大の関心事は誘拐された少年、どうしようもない下品な警部でも、警察らしい勘を働かせて少年を発見!適当になりきれない情のある警部にほろりとさせられるのもフロストシリーズの魅力。ボリュームのある作品ですが、面白くてすぐ読み終わってしまいます。お勧め作品。

  • タツ フカガワ

    誘拐犯から要求された身代金はまんまと奪われてしまうわ、軽犯罪しかしないと見逃した男が母子4人殺害を自白するわと、不手際続きのフロストはどん底へ落ち込んでいく。が、ここからひらめきと人望と偶然と運に恵まれて次々解決していくところがフロストの真骨頂。圧巻のクライマックスで、読んでいてこんなに楽しい警察小説、世に二つとないのでは。ジャック・フロスト、男前だわ!(再読ながらいまだ興奮冷めやらず)。

  • オーウェン

    フロスト警部シリーズ第4弾の下巻。多分シリーズでは初めてではないのか。多くの事件が起こる中で、フロスト警部のカンが外れていき、弱音をこれでもかと吐露していく。とはいえその弱音から事件のヒントを見つけ、再び立ち上がっていく姿。下ネタばかりの愚痴も、失踪した子供を探す際は別人のような姿。キャシディに関しては一切反省の色が出なかったのが惜しまれる。もっとやり込められた方が爽快な気もするが。 このシリーズには珍しいくらいに犯人が絞られて出てくるが、いかにしてフロスト警部との駆け引きを繰り広げるのか。面白かった。

  • bianca

    フロストは順番に読んでいますが、これは格別に胸熱だった。一分の隙も無い超切れる犯人との対決は、どんなシリーズでも夢中になってしまうのだが、通常は頭脳戦になるところ、フロストは「勘と運」だけ。おかげで常に雨がジャージャー降りしきる中、周りはブンブン振り回されるのだが、下からはあまり文句が出ない。フロストの人徳が署内に浸透しているのが分かり嬉しくなってしまう。対してマレット&キャシディの2トップ嫌な奴ぶりは2割増し程。最後の最後まで読み応えがあった。フロストには思う存分寝てもらいたい!(読後毎度の感想)

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