ペルザー家 虐待の連鎖 ヴィレッジブックス

R.ペルザー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784789723701
ISBN 10 : 4789723704
フォーマット
発行年月
2004年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,347p

内容詳細

一九七〇年、カリフォルニア州デイリーシティ。あの悲劇の家は、二人目の犠牲者を産み出していた…。五人兄弟の四番目に生まれたリチャードは、物心ついた時から兄弟のなかにひとりだけ“のけ者”がいることに気づいていた。だが、幼い彼は、母の愛情を得たいがために虐待に加担し、実の兄を死の一歩手前まで追いつめる。しかし、法の手によって兄が保護されたあと、事態は急変する―母親の新たな標的となったのは、他ならぬ彼自身だった!児童虐待の嵐が吹き荒れる家庭で育ち、苦悩のなかで強く生き抜いた少年の告白の書。

目次 : あのころのこと/ 地下室の“It”/ 消えたデイヴ/ だれも助けてくれない/ 二番目の“It”/ 逃走/ 救急車/ 父さんの拳銃/ デイヴとの再会/ 悲しいクリスマス/ 初めての反抗/ ぼくは身代わり/ 兄さんとの別れ/ 母さんに殺される!/ 父さんの葬式/ 仲間との思い出/ 怒りのゆくえ/ 少年時代の終わり

【著者紹介】
リチャード・ペルザー : カリフォルニア州デイリーシティに生まれる。州史上最悪といわれた虐待体験を告白し世界中で大ベストセラーを記録した『“It”(それ)と呼ばれた子』の著者デイヴ・ペルザーの実の弟。兄の壮絶な虐待の目撃者であるとともに弟リチャードもまた、実母による肉体的・精神的・感情的な虐待の被害者であったが、10代で家族を離れてハワイのマウイ島およびヴァージニア州に移り住み、自らの人生を立て直した

佐竹史子 : 早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    次兄デイヴの保護により代わりに"It"扱いされた弟の自伝。兄同様表現は平明で、母親像も殆どブレないのでシンクロする部分が多い。デイヴのとの大きな違いに加害者の立場から転落したことで彼への恨みと罪悪感を抱えたこと、「できそこない」を植え付けられたのが人格形成期にあたったために成長を実感できず精神発達に難儀したことが挙げられる。しかも18歳まで同居。外界への好奇心を諦めなかったことで救われたというほかない。デイヴより鋭い洞察もある。「無力」な自分への決別で終わるので"It"シリーズのような力感や広がりはない。

  • キムチ さん

    現職に移る前に「It・・・」を読んで、自分の思考をどうまとめていくのか解らないほどに心が乱れた。いつか読もうと思っていたこの本、気持ちが安寧でなければ読み通せない。1970年ごろは社会科学も発展途上(発展したからといって、何も劇的には変わらないけど)虐待は生活の裏面として世界各地に「当然の如く」あった。今のいじめ構造によくあるような加害者は直に手を下すのではなく、ぱしりを利用して罪を重ねる・・これはIt・・の弟として虐待という事実を屈折して受けた幼年、少年期への苦悩を本人の言葉で記している。

  • たまきら さん

    Itと呼ばれた子・デイブの弟による本です。保護された兄を失った後、家族内いじめの標的になったのは彼だった。そして、彼には救いの手は差し伸べられなかったーその事実に胸が痛みました。兄のいじめと虐待に加担したことへの罪悪感と、逃げ出せた兄への羨望。怒り、反抗。成長するまで常軌を逸した母親の元にいたこともあり、母の分析も兄の本より生々しかった。…なぜ介入できなかったんだろう。それが悲しかった。

  • James Hayashi さん

    なぜデイブは虐待されたのか?なぜ州の福祉課は虐待を認めデイブだけ保護したのか?なぜ警察はこの家庭に関与しなかったのか?無職と思われる母に不在の父。父は離婚しているわけでなく何故別居しているか不明。収入は?なぜデイブを悪人に仕立て上げ、またデイブの後なぜリチャードが悪人に仕立て上げられたのか?この様に暴力のはけ口を身近に置く精神状態とはどの様に分析されるのか?デイブが書いた「It(それ)と呼ばれた子」は誇張されているというがこの作品は?疑問符が強く浮き出た作品。

  • こぽぞう☆ さん

    It読んだあと買って積んでた本。It再読を機に読んだ。Itではラッセルと呼ばれてた子が著者。デイヴよりマシなのは、飢えなかったところ(何しろ15歳で180cm80kg)。デイヴより苦しいのは、デイヴを苦しめた加害者としての自分という過去あるところ。いずれの場合も、最終的にちゃんと大人になれたという点だ。殺されることもなく自殺することもなく、心身立ち直る。

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