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弟、去りし日に 創元推理文庫

R・j・エロリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488155063
ISBN 10 : 4488155065
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。保安官のヴィクターは、弟とは憎しみの果てに約12年間会っておらず、悲しみは湧かなかった。だが唯一の肉親となった弟の10歳の娘から、真相を調べてほしいと頼まれる。ヴィクターは捜査中の少女殺人事件を追いつつ、弟の死の謎へも踏み込んでいくが‥‥。まっすぐな姪と真実の解明が、ヴィクターの灰色の人生を切なく鮮やかに彩っていく。実力派作家による心揺さぶるミステリ!

【著者紹介】
R・J・エロリー : 1965年イギリス、バーミンガム生まれ。代表作に2007年刊の『静かなる天使の叫び』があり、本国だけで35万部を超えるベストセラーとなった。同書はケベック本屋賞を受賞、また、バリー賞最優秀英国ミステリ賞最終候補となり、日本では、2009年の『IN★POCKET』の「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」翻訳家&評論家部門で2位に輝いた。作品は26の言語に翻訳されている。その他の著作に、CWA(英国推理作家協会)のイアン・フレミング・スチール・ダガー賞の最終候補となったCity of Lies (2006)、シークストンズ・オールド・ペキュリアー最優秀犯罪小説賞を受賞したA Simple Act of Violenceなどがある

吉野弘人 : 英米文学翻訳家。山形大学人文学部経済学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    全く存じ上げない作家さんだったけど掘り出し物。ミステリとしての骨格自体はシンプルすぎるかもしれないが、人物の描写と含蓄のある会話で読ませるタイプの小説。結構引っ張ったわりに弟との仲違いの理由がしょうもないことだったり、「再生の物語」との推奨文に反して、むしろ闇落ちしていたり、冷静に考えるとツッコミたい部分はあるのに、それを感じさせない重厚さがある。事件の真相というか、犯人の意外性があまりにもなさすぎて、そこでかなり損をしている。S・A・コスビーが好きな人なんかにはオススメできる一冊。

  • ナミのママ

    1992年ジョージア州。主人公はユニオン郡の保安官ヴィクター。疎遠になっていたデイド郡で保安官をしている弟、フランクの訃報が届いた。フランクの娘で10歳のジェニファーとの出会いから弟の死因を調べ始める。一方、管轄内では少女への惨殺な事件が起こり捜査が始まる。600ページ弱のこの作品、ストーリーはこの2つ、展開は決して早くない。しかしその肉付けが豊潤だ。弟に対する思い、惨殺な殺人事件への怒り、悔恨。ゆっくりと味わいながら読んだあとには等身大のヴィクターが現れる。彼の最後の決断はすごかった…。

  • タツ フカガワ

    ジョージア州ユニオン郡保安官のヴィクターのもとに弟フランクの訃報が届く。12年間絶縁状態だった弟は、車で故意に何度も轢かれて殺されていた。同じころヴィクターの管轄地で行方不明だった10代女性の他殺死体が発見され、やがて連続殺人事件の様相を呈してくる。二つの事件の真相を追うミステリーは、孤独のうちに生きてきた男ヴィクターの再生の物語でもあって、とくに終盤が圧巻。書き出しの一行からすっかり引き込まれました。

  • オーウェン

    初読み作家。 保安官のヴィクターは疎遠になっていた弟フランクが車で轢かれて殺されたことを知る。 そのフランクの娘がヴィクターに真相を明かしてほしいと言われる。 シンプルな筋立てではあるが、無駄がない人物や描写。 そして連続少女殺人事件が絡むことで、ヴィクターの弟への想い。 そして父性が湧く瞬間への反抗。 だからこそ犯人への怒りが予想以上に出る。 殺人が起きながらも穏やかな描写が多かっただけに、この意外な反転には驚いた。 ラストのやり取りに安堵した。

  • stobe1904

    【ジョージア州を舞台にしたミステリ】舞台はインターネットもスマホもない時代のジョージア州。保安官のヴィクターは疎遠だった弟が車で轢き殺されたと知らせを聞くが、弟とは険悪な関係だったこともあり家族を失った悲しみにひたることはなかったが…。家族のあり方と連続殺人事件を叙情的なハードボイルドタッチで描くスタイルはとても好み。最終盤にかけての盛り上がりとアクションに読む手が止まらない作品。キャリアがある作家なので、もっと日本に紹介していただきたい作家の一人。★★★★★

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