1970年2月13日の金曜日というバンドのコンセプトにもバッチリのタイミングで、たったの48時間でレコーディングを終えたというアルバム『ブラック・サバス』でデビューを果たす。同年9月には2nd『パラノイド』をリリース。表題曲や“War Pigs”“ Iron Man“といった大クラシック・ナンバーを含む本作でサバスの人気は本格化していく。この世のものとは思えないヘヴィなサウンド、サイケデリック・ロックとも異なる異様な陶酔感。当時の若者はサバスの音楽に夢中になっていった。しかしレコーディングとツアーの繰り返しでバンド内の状況は悪化の一途をたどるばかり。メンバー各人ともアルコールないしドラッグにハマり、いつしかバンドはボロボロに…。以後コンスタントにアルバムをリリースしていったサバスだが、7作目の『テクニカル・エクスタシー』を最後にオジーがバンドを脱退(というかお払い箱にされた)。サバスは新しいヴォーカリストを迎えるが結局うまくいかず、オジーを呼び戻し『ネヴァー・セイ・ダイ!』をリリースするがオジーは再びサバスを脱退してしまう。