シナゴーグのオルガン作品集
「シナゴーグ」とはユダヤ教の会堂を指し、元々は聖書の朗読と解説を行う集会所でした。いくつかの礼拝所にはオルガンが備えられており、1494年に記された「ボヘミアの祈りの本」にみられるように、典礼の際の伴奏に用いられていましたが、これらのオルガンが独奏楽器として活躍することはあまりなかったようです。
19世紀後半になってようやく何人かの作曲家が、祈りの精神と結びついたシナゴーグ独自のオルガン独奏曲を作曲し、オルガン曲のレパートリーに新たな潮流をもたらしました。このアルバムではそれらの作品の中からいくつかを選択し、年代別に並べることで、19世紀から20世紀にかけてのシナゴーグ・オルガン音楽の変遷を辿ります。独唱を担当するのはオペラ歌手でもある教会カントルのアサフ・レヴィティン。ユダヤの伝統を継承する歌い手として活躍する司祭です。(輸入元情報)
【収録情報】
● シナゴーグのオルガン作品集〜19世紀、20世紀作曲家たちによる『ユダヤの主題』を用いた作品集
【収録作品の作曲家】
フーゴ・シュヴァンツァー[1829-1886]
シューラ・リポヴスキー(生没年不詳)
ダヴィッド・ノヴァコフスキ[1841-1921]
エルンスト・アウグスト・バイヤー[1868-c.1943]
ジークフリート・ヴュルツブルガー[1877-1942]
ヨーゼフ・ズルツァー(生没年不詳)
マックス・ヴォルフ[1885-1954]
アルノ・ナーデル[1878-1943]
ハインリヒ・シャリト[1886-1976]
他、オルガン伴奏によるユダヤの歌
カントル:アサフ・レヴィティン(バス)
シュテファン・ルーターマン(オルガン)
使用楽器:ヴェルデン大聖堂、聖マリア&チェチリア、ロマンティック・ヴェスト・ギャラリー・オルガン 1916年ハノーファー、フルトヴェングラー&ハマー製)
録音時期:2016年8月16-18日
録音場所:ヴェルデン大聖堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND