Ondatropica レビュー一覧

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  • 全15曲計61分…全体的な印象としては、 アフロカリビ...

    投稿日:2017/08/13

    全15曲計61分…全体的な印象としては、 アフロカリビアンな、トロピカルなテイストの曲が詰まったアルバム 「Baile Bucanero」(バイレ・ブカネロ/踊れ!カリブの海賊よ) っていう感じで… 特に細かな音楽ジャンルのこと等が分からなくても、 気楽に約1時間、聴いて、アフロカリビアンでトロピカルな雰囲気に 浸ったりリラックス出来る系のアルバム。 CDジャケットの中に、分厚い冊子が付いているけれど、 中を見てみると、個々の楽曲に関しては、 作詞作曲楽器等の担当に関するクレジット表記があるだけで、 個別の楽曲への具体的な解説とかは特に記載は無く… このアルバム制作を企画し主導した2人のミュージシャン Mario GaleanoとWill Hollandの連名によるイントロ文章が少し、 と、プロビデンシア島(Isla de Providencia/イスラ・デ・プロビデンスィア) の景色やそこでの録音参加ミュージシャン達の様子を映した写真… 約30ページの分厚い冊子の内、20ページ以上が、そういう写真なんで、 そういう写真を見ながら、こういう雰囲気のカリブ海の島のスタジオで、 これらの収録曲を録音したのか… とイメージを膨らませながら各曲を味わって楽しめばいいのかな、 という感じの仕様の冊子だな、 と。 因みに、録音は、2015年10月27日から翌月11月6日までの期間に、 首都ボゴタのスタジオと、その後、プロビデンシア島のスタジオでの録音を 行って、録音に参加したミュージシャンは総勢35名… それから、 ミックス作業は米国ブルックリンのスタジオで、 マスター作業は、英国ロンドンのスタジオで行われ… ってことで、仕上げに録音から1年以上の歳月をかけて2017年3月に発売された …という、そんなアルバム… 自分は、毎週聴いているNPRのAlt.Latinoで、4月に、 「Alt.Latino’s Spring New Music Roundup」 という、3〜5月の注目の新譜特集って感じの放送回を聴いて偶々知って、 直ぐには注文しなかったけれど、 何だかんだで購入する縁が巡って来て5月末に注文して、 7月上旬に入手して、 とりあえず今、1ヶ月間余り聴き続けてる…って状態。 自分は以前から、 Alt.Latinoで紹介されたのを聴いていたりして…コロンビアには、 Cumbia(クンビア)、 Vallenato(バジェナートまたはバイュェナート)、 Bambuco(バンブーコ)、 Bullerengue(ブジェレンゲ) Chirimia(チリミア) Champeta(チャンペタ) …等々…その、海側から山側、海でもカリブ海側から太平洋側とか、 色々な各地域で特色のある局地的なものから、 より広範囲に分布するものまで、多様に色んな音楽がある、 ということは知っていて興味を抱いていたものの、 ソレらの文化の外側にいる日本人の自分としては、余りにも、 色々な種類が多様にあり過ぎて個々の違いが完全には分かんなかったり、 って部分がまだまだ多々あるんだけど… 少しずつ、色々と聴いて、多彩なジャンルの夫々を、 徐々にでも識別出来るようになれればいいな… って感じで、このアルバムに関しては、上述の4月の放送で、 コロンビアの音楽の中でも、 カリブ海に浮かぶコロンビア領の火山性の山がちな島である プロビデンシア島の、カリビアンな音楽が含まれているのが魅力の作品だ、 という感じの紹介を聴いていたけれど、 幅広く色んなコロンビアの音楽が収録されている中に、 そういうカリブ海系の楽曲も含まれている、って感じなのかな、 とイメージしていたんだけど、届いたのを聴いてみると、 その、自分が識別出来る範囲では、 CumbiaやVallenatoやBullerengueといったコロンビア本土での、 メジャーな伝統音楽ジャンルの曲は、ほぼ、なくて、 全体的に、アフロカリビアンなテイストの楽曲群って感じだったな、 と。但し、 録音地のプロビデンシア島は、 最初、17世紀前半に英国人の清教徒の白人達が発見して住み着いて、 その少し後、スペイン領になり…その間、 アフリカから奴隷として連れて来られた人達も住み… カリブ海の海賊もやってくるような場所でもあったり…で、 最終的に、20世紀末頃にコロンビア領と国際的に認められた、というような、 そんな場所なので… つまり、この島では、英国系白人文化、アフリカ系文化、スペイン系文化 がミックスされた文化土壌が形成されていて、 かつ、カリブ海地域の一部なので、フランス系文化の影響も受けていたり… ってことで、 全体としては、アフロカリビアンなテイストの楽曲群なんだけど、 そこには英国系音楽要素、アフリカ系音楽要素、スペイン系音楽要素、 フランス系音楽要素なども溶け合って成立しているんだ、 と…で、かつ、 今はコロンビア領なわけで、コロンビア本土の音楽との相互作用、 ってのもあるだろうし… そう考えて、改めて聴いてみると、 色々と興味深く聴けるし新たな音楽的関心も広がるなぁ… と。 ただ、自分は現状、アフロカリビアンって言った時に、 カリブ海地域の北のほう、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ 辺りの曲は、ある程度聴いて少しずつ分かってきた感じなんだけど、 他のカリブ海地域に関しては、まだ全然って感じなので、 Calypso(カリプソ)とかは、 はっきりと、これがそう、と識別出来るほどには、知らなかったりで… だから、聴いていて、漠然と、 カリブ海地域の南の海のトロピカルなサウンドだな、と思う程度で… せいぜい、 13曲目「Trustin’」ってのは、あぁ、コレは、レゲエの系統だな、 レゲエとレゲトンとか、そういう類の曲だな、 というのだけは、何とか識別出来た、という感じだったんだけど…。 収録曲に関してのその他の印象としては、 全体的に、サックスやトランペットが多く使われていて、 あとトロンボーンも… で、サックスもトランペットも使われてない曲は1曲だけ?みたいな… そんな感じで、全体的にメインの楽器だったな、 という印象。 で、コロンビア本土の音楽要素って感じになるんだろうけど、 Gaita colombiana(ガイタ)またはkuisiと呼ばれる縦吹き系フルート が使用されている曲が2曲あって、 7曲目「Caldo Parao」 と 14曲目「Cumbia Bucanero」 なんだけど… その辺は、コロンビア本土のアンデス山脈系の雰囲気を醸しだしつつ、 アフロコロンビアンやアフロカリビアンなビートが多彩に交じった、 ラテンジャズ調だったり、 クンビア系サウンドだったり…ってことで、 全体的に、アフロカリビアンでトロピカルなテイストの曲が多い中で、 いい感じに、アクセントになっていて印象深かったな、 みたいな。 特に14曲目「Cumbia Bucanero」は、アコーディオンも入っている、 クンビア系の楽曲で、 途中曲が盛り上がってるところでは手拍子とかも入っているんだけど、 特にクレジット表記がないので、 即興でアドリブ的に入った手拍子音なのかな、みたいな… と言うのは、あの、 別の曲ではクレジット表記で「CLAPS」と明記されてたりするんで、 そういうヤツはサンプリング音でのEDM系の処理じゃなくて、 実際に最初から手拍子担当セクション、 で曲に組み込んであったヤツなんだろうな、みたいな… 逆に、そういう手拍子のクレジット表記はないけど、曲中で手拍子音が、 入っていて、シンセサイザーが使用されているヤツは、 シンセでのサンプリング音源を使って、 後から編曲時とかに加えたんだろうな、みたいな… まぁ、そんな部分も若干、印象に残ったり。 その他で印象に残った曲は、 12曲目「Bogota」 が、ラテンジャズ要素、アフロカリビアンでトロピカルな要素、EDM系要素 とが渾然一体になった感じの楽曲で、 その渾然一体感が心地よい洗練された曲だったな、とか… 4曲目「De Mar a Mar」 は、収録曲中で特にカリブ海のトロピカル感が出てる曲で、 コーラスの「デ♪マラマル♪」 と曲名でもあるフレーズが連呼されてる部分や、 コーラスが担当している手拍子音もいい感じにアクセントになっていて、 心地よく印象深い曲だったな、 とか…。 まぁ、何だかんだで、 よくよく聴いてみれば、各曲とも、 何某か印象に残る特徴があって、まぁ、繰り返し聴いていても楽しめて、 かつリラックスも出来る… そんな全15曲計61分だったなぁ、という感じで、 今後も、折に触れて、繰り返し繰り返し、 気長に末永く、聴いて楽しみ続けたいな、と… 入手して、1ヶ月余り聴き続けてみた現時点では、自分としては、 とにかく、そんな感じです。

    ♂猫Junn-Junn さん |40代

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