1 白鳥の湖から情景(チャイコフスキー)
2 白鳥の湖から4羽の白鳥(チャイコフスキー)
3 椿姫から第一幕への前奏曲(ヴェルディ)
4 フィガロの結婚より序曲(モーツァルト)
5 魔弾の射手より序曲(ウェーバー)
6 月の光(ドビュッシー)
7 タンホイザーより行進曲(ワーグナー)
8 カルメンから闘牛士の行進(ビゼー)
9 くるみ割り人形より行進曲(チャイコフスキー)
10 天国と地獄より序曲(オッフェンバック)
11 セビリアの理髪師より序曲(ロッシーニ)
12 愛の夢(リスト)
編曲 石川皓也 1、2、4、6、11
小谷充 7、9、10、12 萩原秀樹 3、8
演奏 ウィリー交響楽団
クラシックの名曲から、オペラとバレエ音楽を集めたもの。
結論から言うとかなり人を選びそうな内容であまりお勧め出来ない。
勘の良い方ならわかる様にこのCDはクラシック音楽をアレンジして演奏収録したもの。
純粋なクラシック演奏を期待するとかなり面を食らう。
編曲者がジャズ畑出身ということもあり、大半がブラスを全面に出したジャズ風のアレンジ。
中にはしっとり系のアレンジもあるが、じっくり聴くにはちょっと物足りないと感じるのもある。
しかし、タンホイザーやカルメンあたりは編曲者の遊び心が感じられてこれはこれで良い。
オーケストラはエレキギターやドラム、マリンバ等を加えたポップス・オーケストラ的な編成で、ウィリー交響楽団という名称がクレジットされているものの、実態はスタジオ・ミュージシャンにより録音のために結成されたその場限りの団体だろう。
演奏も正直あまり上手とは言えないし、こういう正体不明系の音源にありがちな人工的な残響がついた録音である。
録音年は不明だが聴く限りデジタル期に入って以降と思われる。
また解説書も無く、初めてクラシックを聴く様な人にも少々不親切。
編曲者のファンか、ポピュラー・アレンジされたクラシック音楽が好きだという人以外はおすすめしない。