ファーストアルバムからファンになったバンドです。 当時は、Mettallica直径のスラッシュバンドがアメリカはもとより、世界各地から次々と出現したものです。 その源流にはNWOBHMというムーブメントがあり、OUTRAGEもその流れをくんでいるバンドだと思います。 そんな彼らも、ベテランとなり、微妙に音楽性を変化させてきましたが、今作では原点回帰と言ってもいいような吹っ切れた作品になりました。 今までも、良い作品をリリースしてきましたが、ここに来て彼らの本当の意味での代表作が生まれたと思います。 橋本のボーカルも、この系列のバンドでは珍しくソウルフルであり、阿部のギターもMichael Shenkerのような深みを増していますね。

アウトレイジの3作目。もちろん内容も良いのですが、個人的には再発盤に収録されている（初回限定盤では2枚目のCDに収録されていた）カバー曲2曲がツボです。格好いいです。

阿部氏のギターのトーンが最高です。泣きの部分は鳥肌モノ。丹下氏のドラムは特にスネア＆タムの音がタイトで速い曲での疾走感が増します。ベースは安井氏らしいヘヴィ＆メロディアスなフレーズを奏で、そこに切り裂くような橋本氏のボーカル。文句のつけようのない名盤です。