ピストルズがデビューした翌年の英国で、何事もなかったかのようにこうした作品をつくってしまうナザレス(彼らはスコットランドですが)。カントリーやディスコでさえ自分たちのスタイルにしてしまうのに、スリーコードのパンクに何も感銘を受けなかったのは、実に彼ららしいです。ナザレスは、ずっと米国ルーツ音楽に向かってヘビーロックを演奏してきました。つまりロンドンのシーンには、はなから興味なかったのでしょう。その唯我独尊ぶりが実に頼もしい作品です。
2. May The Sunshine は、スコットランドのトラッド風味あふれるヘビーロック。ティアー・ガスのザル・クレミンソンが加入して、ギターが二人になったため、アコースティックと電気ギターの共演が、ひとつの売りになっているのです。3. Simple Solution がザルの作曲。デイ・トリッパーのようなしつこいリフが、ダブル・リードになるカッコよい曲です。4. Star もアコギを使った劇的なバラード。こうした曲でマッカーティのボーカルはとても演劇的な効果をあげます。5. Claim To Fame や7. What’s In It For Me は、いつもながらの地べたを這うような曲。
アクセル・ローズがファンであると聞いたことがあります。伊達にキャリアを重ねていないです。