Now That's What I Call 80s: Dancefloor

〈NOW〉シリーズの80年代コンピレーションの最新作は、ディスコから、ブラコン、エレクトロ、ヒップホップ、ハイエナジー、グラウンドビート、ガラージハウス、テクノまで、様々なトレンドを生み出しながら変化と進化を繰り返していった ”ダンスフロア” にフォーカスした『NOW That's What I Call 80s: Dancefloor』。

CD１には、80年代のダンスフロアを彩ったブラコン〜ソウル〜ディスコアンセムを中心に収録。アイリーン・キャラのサウンドトラックスマッシュヒット「Flashdance…What A Feeling」(1983年) を皮切りに、ホイットニー・ヒューストン「I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)」(1987年)、ライオネル・リッチー「All Night Long (All Night)」(1983年)、シャラマー「A Night To Remember」(1982年)、ジョセリン・ブラウン「Somebody Else's Guy」、アレクサンダー・オニール「Fake」(1987年)、グウェン・ガスリー「Ain't Nothin' Goin' On But The Rent」(1986年)、KC＆ザ・サンシャイン・バンド「Give It Up」(1982年)、ジョイス・シムズ「Come Into My Life」(1987年) などを収録。

また、元スタイル・カウンシルのミック・タルボット (key) が参加していたことでも知られるブギ・ボックス・ハイのビー・ジーズのカヴァー「Jive Talkin'」(1988年)、UKソウル〜グラウンドビート系シンガー、プリンセスのストック・エイトキン・ウォーターマン制作によるデビューシングル「Say I'm Your Number One」(1985年) など、近年フィジカルCDでは入手困難な ”ロストジェムズ” も収録。

CD２には、新時代のサウンドとして台頭してきたエレクトロ、ガラージ、ヒップホップにフォーカス。アーサー・ベイカーのプロデュースによる２曲、フリーズのエレクトロクラシック「I.O.U.」(1983年)、ロッカーズ・リヴェンジのエディ・グラントの名カヴァー「Walking On Sunshine」(1982年) のクラブヒッツから、マルコム・マクラーレン＆ワールド・フェイマス・シュプリーム・チーム「Buffalo Gals」(1983年)、「Hey DJ」(1984年)、ロック・ステディ・クルー「(Hey You) The Rock Steady Crew」(1983年)、グランドマスター・フラッシュ＆メリー・メル「White Lines (Don't Do It)」(1983年) などの定番オールドスクールヒップホップ、さらには、チャカ・カーンのプリンス名曲カヴァー「I Feel for You」(1984年)、S.O.S.バンド「Just Be Good to Me」(1983年)、リサ・リサ＆カルト・ジャム「I Wonder If I Take You Home」(1985年) といったエレクトロサウンドをフィーチャーした最先端のR＆Bプロダクションによるブラコンヒッツを収録。

マリア・ヴィダルの同名映画の主題歌となった「Body Rock」(1984年)、ホイッスルのヴォコーダークラシック「(Nothing Serious) Just Buggin'」(1986年)、コーネル・エイブラムスのガラージハウス人気曲「Trapped」(1985年) など、当時のダンスフロアを知る世代にとって ”忘れじ” のマスターピースもしっかりフォロー。

CD３には、シスター・スレッジ「Lost In Music」のバーナード・エドワーズ＆ナイル・ロジャースによる傑作リミックス (1984年) 、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「Relax」(1983年) 、コミュナーズ「Don't Leave Me This Way」(1986年) のほか、デッド・オア・アライヴ「You Spin Me Round (Like A Record)」(1984年)、ディヴァイン「You Think You're A Man」(1984年)、ヘイゼル・ディーン「Whatever I Do (Wherever I Go)」(1984年)、イヴリン・トーマス「High Energy」(1984年)、ミケル・ブラウン「So Many Men, So Little Time」(1983年)、マン・ツー・マン「Male Stripper」(1987年)、ロンドン・ボーイズ「Requiem」(1988年)、サブリナ「Boys (Summertime Love)」(1987年) といった80年代ダンスシーンを語る上で欠かせない、泣く子も踊るハイエナジークラシックをたっぷりと収録。　

CD４では、クラブカルチャーを起点とした新しいスタイルのダンスミュージックがメインストリームへと次々に遡上していった80年代後半の空気をパッケージ。ブラック・ボックス「Ride On Time」(1989年)、セクスプレス「Theme From S'Express」(1988年)、マーズ (M/A/R/R/S)「Pump Up The Volume」」(1987年)、ボム・ザ・ベース「Beat Dis」(1987年) 、フォーティナイナーズ (49ers)「Touch Me」(1989年) といったサンプリングを大々的に導入したヒットから、80年代を締めくくる一方で、来たるべき90年代クラブ〜ストリート〜レイヴカルチャーを予感させた 808ステイト「Pacific 707」(1989年)、ビラヴド「The Sun Rising」(1989年) までをラインナップ。