Books

日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編 新潮文庫

Nhkスペシャル取材班

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101283760
ISBN 10 : 4101283761
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1941年12月8日。真珠湾を急襲し、ついに対米戦争に突入した日本。ミッドウェー海戦、ガダルカナル島の戦いを境に戦況が悪化するなか、なぜ戦線は拡大する一方だったのか。戦争方針すら集約できなかった陸海軍の深刻な対立、軍と一体化して戦争方針に混乱をもたらした経済界の利権構造…開戦から半年間の日本の歩み、知られざる歴史の転換点を徹底検証。

目次 : 果てしなき戦線拡大の悲劇(南方の資源/ 大本営政府連絡会議の招集/ 対立する陸海軍の主張/ 決断力を欠いた戦争方針の策定/ ボールは再び連絡会議へ/ 絡み合う経済界の利権構造/ 混乱する戦時体制/ ミッドウェー海戦の山本五十六の真意/ 戦場に残された兵士たちの証言)/ 解説 なぜ、戦争を終わらせることができなかったのか―戦争指導・利権・セクショナリズム(泥縄式の戦争指導とふたつの軍隊/ “大綱”という名の無方針とリーダーシップの不在/ 南方占領地域と大東亜共栄圏の実態/ “名将”山本五十六の虚実)/ なぜ、戦線は拡大したのか

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    第3部は戦線拡大編。1941年12月8日、真珠湾攻撃。あれほど絶対に避けるべきと誰もが考えていた対米前面戦争に踏み切ったのである。陸軍もまた原油や鉄などの資源を求めて南方戦線へ。こちらも当初は破竹の勢いであった。戦争は始めるのは容易く、終えるのが難しいと言われるが、その終わりを全く見据えないままに戦線を拡大していったのである。しかも、海軍と陸軍とでは互いに別の思惑を胸に抱きながら。ミッドウェー海戦を機に海軍の凋落が始まり、補給なき陸軍もまた南方の各地で戦病死、あるいは餓死してゆく。もちろん、責任の所在は⇒

  • ころりんぱ

    結果300万人以上の犠牲者を生んだ太平洋戦争、結末から、たら、ればと、戦争責任を問うのではなく、当時の国のトップ達が何を考えどう動いたのか、その事でどう進んだのかという検証を複雑な思いで読みました。特に軍部と経済界の利権を巡る癒着には、国民が日に日に疲弊し、戦死者が増えている最中にも、個人又は組織の私欲がうごめいていたことを知り、虫酸が走りました。今の世の中でも、庶民の窺い知れないところでこんな事になっているのではないか?何を信じればいいのか、個人が、目を耳を鍛えなければいけないと感じました。

  • yumiko

    満州事変から盧溝橋事件を経て真珠湾攻撃まで、太平洋戦争回避のためにいくつもあった分岐点。それは開戦後も同じことだった。幾つもの、本当に幾つもの終戦に至る分岐点を見過ごしたことにより迎えた最悪な結末。一日でも早く戦争を終えていれば、とただただ悔しい思いでいっぱいになる。特攻隊の悲劇、空襲や原爆、飢餓で亡くなった兵士たち、この戦争で失われたすべての命に心から冥福を祈りたい。それでも日本はやはり戦争を起こした側の国なのだ。それは決して忘れてはいけないし、だからこそより大きな声で戦争反対を叫ぶべきなのだと思う。

  • slider129

    日本の軍隊の優劣では陸軍悪玉論が定説だと思っていたのだが、この本を読む限りでは海軍もかなりの責任があるように思えるな。この本で今まで語られることが少なかった企業が利権を求めて軍と癒着を図っていたことを知り、あの時代は軍部だけが暴走したのではなく、多くの日本人ものぼせ上がっていたのだろう。そんな状態の日本を一体誰が、どういった仕組みが、ブレーキを掛けられたのだろうかと考えると、自民党の改憲草案の緊急事態宣言時の権力の集中には末恐ろしさを感じる。少なくとも70年前の日本と日本人は多くの同胞を失ったのだから。

  • てん06

    どこまでも平行線のままの陸軍と海軍の主張。それをひとつにすることが出来ずに両論併記しただけの方針。陸軍の暴走がよく言われるが、この本を読むとむしろ海軍の方が罪深いのではと思えてくる。いずれにせよこのような主導部のもと、数百万人の国民が戦争の犠牲になったのである。日本人は、変わってない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items