The Man Without A Past/Lights In The Dusk

◆『過去のない男』　★カンヌ国際映画祭グランプリ・主演女優賞・パルムドッグ賞 受賞★アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品
2002年/フィンランド/カラー/97分/フィンランド語/5.1Ch/日本語字幕/原題：The Man Without A Past/(C)Sputonik OY 2002
ミニマルかつ叙情的、ユーモラスな笑いを誘いながらも人生の苦渋を浮かびあがらせ、ひとりの男の再生と希望を見事に描く、カウリスマキの集大成。都会の片隅で静かに息づく人間の営みと幸せのありかを、ささやかな人生の中に美しく表出させた至福の映画。
暴漢に襲われ身ぐるみはがされ、奇蹟的に一命をとりとめるが、過去の記憶をいっさい失った男。絶望の淵にありながらも、男は貧しい家族に助けられ、周囲の人々の優しさに触れ、やがて救世軍で働くイルマと出会う。それは男にとって初めての、あたたかで満ち足りた人生への一歩だった…。
監督・脚本・製作：アキ・カウリスマキ/撮影：ティモ・サルミネン/編集：ティモ・リンナサロ/音楽：マルコ・ハーヴィスト＆ポウタハウカ、クレイジーケンバンド他
CAST：マルック・ぺルトラ、カティ・オウティネン、ユハニ・ニエメラ、カイヤ・パカリネン、サカリ・クオスマネン

◆『街のあかり』　★カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
2006年/フィンランド/カラー/ヴィスタ/79分/フィンランド語/5.1Ch/日本語字幕/原題：Lights In The Dusk/(C)The Match Factory 2006,All Rights Reserved
『浮き雲』では人間賛歌を、『過去のない男』では再生のドラマを語ったカウリスマキが、“敗者三部作”完結編で描くのは、孤独、そして人間性の回復。そこには人間の誠実さ、社会の光と影、つつましやかな幸せがある。
現実の悲劇を頑ななまでに受け入れる主人公は、苛烈で容赦ない、更なる窮地に追い込まれていく。最後に待ち受けるのは…。
監督・脚本・製作・編集：アキ・カウリスマキ/撮影：ティモ・サルミネン/美術：マルック・ぺティレ
CAST：ヤンネ・フーティアイネン、マリア・ヤルヴェンヘルミ、イルッカ・コイブラ、マリア・ヘイスカネン

※映像は16：9(スクイーズ)、音声はドルビーデジタルとなります。