Visita Ou Memorias E Confissoes/Os Canibais/O Dia Do Desespero/Vale Abraao/Belle Toujours/Aniki Bobo

■『訪問、あるいは記憶、そして告白』

【STAFF】監督・脚本：マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影監督：エルソ・ロケ

【CAST】声：テレーザ・マドルーガ、ディオゴ・ドリア/台詞：アグスティーナ・ベッサ＝ルイス

【INTRODUCTION】1942年に建てられて以来、およそ40年間オリヴェイラが暮らしたポルトの家を舞台に、家族、そして自らの人生を辿るドキュメンタリー作品。『アブラハム渓谷』の原作者でもあるポルトガル文学の巨匠アグスティーナ・ベッサ＝ルイスがテキストを手がけている、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。　　　　　　　　

(C)Cineastas Associados, Instituto Portuges de Cinema

■『カニバイシュ』

【STAFF】監督・脚色・台詞：マノエル・ド・オリヴェイラ/原作：アルヴァロ・カルバリャル/撮影：マリオ・バローゾ/音楽・オペラ台本：ジョアン・パエス/製作：パウロ・ブランコ

【CAST】ルイス・ミゲル・シントラ、レオノール・シルヴェイラ、ディオゴ・ドリア

【INTRODUCTION】マルガリーダとアヴェレダ子爵の婚礼の夜。子爵は自らが人間でないことを告白する。それを聞いたマルガリーダは錯乱。厳粛な雰囲気に満ちた貴族たちの晩餐会は、驚愕の事態へと展開。人間、動物、機械などあらゆる境界を超越し、奇想天外なユーモアが炸裂するオペラ・ブッファ（喜劇的なオペラ）映画の怪作。

(C)Filmargem, La Sept, Gemini Films

■『絶望の日』

【STAFF】監督・脚本・台詞：マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影：マリオ・バローゾ/製作：パウロ・ブランコ

【CAST】出演：テレーザ・マドルーガ、マリオ・バローゾ、ルイス・ミゲル・シントラ

【INTRODUCTION】19世紀ポルトガル文学を代表する小説家カミーロ・カステロ・ブランコ。葛藤と苦悩の末、拳銃自殺を遂げるに至ったその最期の日々を、調書、新聞記事や手紙などに取材し、その生家を舞台に描く。音楽にワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」と「パルジファル」を使用。オリヴェイラ作品の中で最も厳格とも評される作品。

(C)Madragoa Films, Gemini Films

■『アブラハム渓谷［完全版］』

【STAFF】監督・脚本：マノエル・ド・オリヴェイラ/原作：アグスティーナ・ベッサ＝ルイス/撮影：マリオ・バローゾ/製作：パウロ・ブランコ

【CAST】出演：レオノール・シルヴェイラ、セシル・サンス・ド・アルバ、ルイス・ミゲル・シントラ

【INTRODUCTION】フローベール「ボヴァリー夫人」をアグスティーナ・ベッサ＝ルイスが翻案し、原作を執筆。言葉、映像、そして音楽それぞれが自律しながら完全に精妙かつ鮮烈に調和する「文芸映画」の最高峰。男性的な世界／権力に詩的な想像力で抵抗する、主人公エマの苦悩。ディレクターズ・カット版とも言える、本来の姿でスクリーンに蘇るオリヴェイラ映画の記念碑的作品。

LILLIAN GISH (C)1983 FONDS JEANNE MOREAU POUR LE THEATRE, LE CINEMA ET L'ENFANCE. TOUS DROITS RESERVES

■『夜顔』

【STAFF】監督・脚本：マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影：サビーヌ・ランスラン/製作：ミゲル・カディリェ

【CAST】出演：ビュル・オジエ、ミシェル・ピコリ

【INTRODUCTION】ルイス・ブニュエル監督作『昼顔』(1967)の登場人物たちの38年後を描く。パリで偶然再会したアンリとセヴリーヌ。アンリは真実を打ち明けるという口実でセヴリーヌを食事に誘う…。過去をめぐり立ち上がる、欲望に満ちた謎。ミシェル・ピコリが再び「アンリ」役で登場。カトリーヌ・ドヌーヴが演じた「セヴリーヌ」にはビュル・オジエが扮する。

(C)Filbox Producoes, Les Films d'ici

■『アニキ・ボボ 4Kレストア版』

【STAFF】監督・脚本：マノエル・ド・オリヴェイラ、撮影：アントニオ・メンデス、音楽：ジャイメ・シルヴァ、美術：ジョゼ・ポルト、編集：ヴィエイラ・デ・ソウザ

【CAST】出演：ナシメント・フェルナンデス、フェルナンダ・マトス、オラシオ・シルヴァ、アントニオ・サントス、ヴィタル・ドス・サントス

【INTRODUCTION】ドウロ川近郊に暮らす少年たち。カルリートスは内気な夢想家で、エドゥアルドは恐れを知らぬリーダー。二人はともに、グループで唯一の少女テレジーニャに恋をしている。ある日、カルリートスはテレジーニャが欲しがっていた人形を盗み、彼女にプレゼント。そのことをきっかけに少年たちの間に緊張が高まり、カルリートスはグループから仲間はずれにされる……。1942年に故郷ポルトの街を舞台に製作された本作は、子どもたちの躍動を簡潔かつ大きなスケール感で描き、「ネオレアリズモ」を先駆けたともされる。2025年、第82回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門で4Kレストア版がプレミア上映された。制作から80年を超える時が過ぎ、その詩的な魅力に満ちた現代性が再び注目されている。

(C) Producoes Antonio Lopes Ribeiro