Monkees
新商品あり

Monkees (モンキーズ) プロフィール

Monkees | プロフィール | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

Monkees

60年代のアメリカン・ポップス界に産み落とされた夢のアイドル、モンキーズ。彼らはイギリスのザ・ビートルズに対抗して「作られた」バンドだった。ビートルズの映画 ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!に触発された、プロデューサーのボブ・ラフェルソンとバート・シュナイダーが組んでアイドルを起用した連続TV番組の制作を企てたのが事の始まり。余談だが、メンバーを雑誌で募集したところ、応募の中に、ポール・ウィリアムズカーペンターズのヒットメイカー)、スティーヴン・スティルス( バッファロー・スプリングフィールド以前)、そしてあのヴァン・ダイク・パークス…と今聴くとトンでもない名前があったらしい。そのオーディションで選ばれたのが、マイク・ネスミス(vo.g)、デイヴィ・ジョーンズ(vo.)、ミッキー・ドレンツ(vo.dr)、ピーター・トーク(vo.、g、b)の4人だったそうだ。

ビートルズやらストーンズやらバーズやら…といった中で、今の言葉で言ってみれば「癒し系」とも言えそうな、ほのぼのとした雰囲気を持ち、演奏や歌も荒削りとも言えない、言ってみれば全く歯が立たない...といった感じだ。実際、デビューしたての頃は、トミー・ボイス&ボビー・ハートモンキーズ初期のヒット曲の多くを手掛けていたシンガーソングライターの二人)にソングライティングしてもらい、演奏も殆どが錚々たるスタジオ・ミュージシャンで作られ、オンブにダッコ体勢だったらしい。聞こえは悪いが、ソコが彼らのビートルズでもない、ストーンズでもない、といった個性となっている良い部分だろうし、さらに、彼らの凄いところは、「アイドル」のまま終わらなかったところだ。「口パク」、「演奏していない」などの批判を跳ね除けるように全米ツアーを自分たちだけの演奏だけで敢行する辺りは本当に素敵だ。

さて、見事オーディションで集まった4人が結成したモンキーズは、早速NBCに売り込まれ、番組は見事に大好評を博しレギュラー番組としてスタートを切ることになった。そこで、スクリーン・ジェイムズ/コロムビア・ミュージックの設立者である、ドン・カーシュナーがこのNBCの企画に乗り込みプロデュースを一任。本格的にNBCのレギュラー番組として動き出した。最初は鈍かったものの、デビュー・シングル‘恋の終列車’が大ブレーク、全米ナンバー・ワンを獲得したのをきっかけに番組が軌道に乗り出したのだった。

そして1966年、NBCの番組をスタートした同年の10月にデビュー・アルバム 恋の終列車 を発表。モンキーズのメンバーが演奏したことになってはいたものの、アルバム制作においては、ハル・ブレインビリー・プレストン、ジム・ゴードンら職人らがセッション・ミュージシャンとして演奏という話も有名か。ファースト・アルバムにして全米チャートで13週連続1位を記録、300万枚以上のセールスをも記録。

大ヒットした華々しいデビューがあったものの「セッション・ミュージシャンによる演奏」という声がチラホラと聞こえ始めた1967年、自分たちだけの演奏で全米ツアーを敢行、そのツアーでも実際に素晴らしい演奏をした彼らは、「作られたバンド」から「作るバンド」へと成長を遂げていった。

1967年のセカンド・アルバム モア・オブ・ザ・モンキーズ もデビュー作同様にソングライターとして名を馳せていたアーティストらからの楽曲提供による曲がメインで、メンバーのカラーが出始めたのはサード・アルバム ヘッドクォーターズ(全米チャート1位獲得)辺りから。2作目でドン・カーシュナーと衝突、3作目からチップ・ダグラスをプロデューサーに迎え、彼らのカラーを打ち出した作品とした。

日本で放映が始まった1967年に4枚目 Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd. を発表。自らの演奏で、‘Words’、‘Pleasant Valley Sunday’でシングル・ヒットを記録し、フォーク、トラッド、サイケ…と幅の効いたサウンドを作り出した。そしてモンキーズの完全セルフ・プロデュースで5枚目 The Birds, The Bees & The Monkees を発表。これまでに発表してきたアルバムは、チャート首位を独占、このアルバムで初めて1位を取れなかったのだが、これがモンキーズの最高傑作だ!…とは、私情をはさんでの意見…。

そして、6枚目 Head (1968年)を発表。1968年に全米で公開したモンキーズ主演の映画サントラとして発表された作品で、フリッパーズ・ギターのアルバム ヘッド博士の世界搭 はこのアルバムの“ヘッド”であり、似たようなフレーズを使っていたことから、再びこの作品への評価が高まったようだ。これまでになかった、コラージュ・サウンドをメインに展開させた実験的作品であり、今後のモンキーズの発展を楽しみにしていたが、このアルバムを最後にピーター・トークがメンバーから脱退。

そして1969年7枚目 Instant Replay を発表。3人がそれぞれ単独で曲をプロデュースしたトラック6曲と、デビュー当時からモンキーズに楽曲提供をしていた名脇役ボイス&ハートのトラックを収録したもので、評論家筋からは、メンバー3人のトラックよりも、ボイス&ハートの楽曲の良さが受けてしまったようだ。そして8枚目 The Monkees Present(1969年)を発表。ここでマイク・ネスミスがメンバーを退き、デイヴとミッキーの2人で9枚目 Changes(1970年)を発表するが、商業的にもヒットに結びつかない結果となり、このアルバムを最後に解散してしまった。

その後1975年にミッキーとデイヴィが、ボイス&ハートと組みモンキーズらしきバンドを再編するがこれは結局そのまま消滅となった。また1980年には日本のTVCMで'Daydream Believerが使用され、ちょっとしたモンキーズ・リヴァイヴァルに。それから解散から16年後の1986年、モンキーズは再結成。そのことがきっかけとなり1987年には、ミッキー、デイヴィ、ピーターの3人による再編モンキーズによる新録スタジオ・アルバムPool It!が発表された。

%%message%%