ベルギーの知られざる歌曲と、オリエンタル趣向のフランス歌曲
ベルギー出身で、ブリュッセル王立音楽院で歌と演技を学んだクロティルド・ヴァン・ディーレンによる、母国の知られざる作曲家アドルフ・ビアラン[1871-1916]の歌曲集と、フランスの作曲家による東洋趣味の歌曲を集めた一枚。
ベートーヴェンやワーグナーに傾倒したというビアランですが、メーテルリンクやヴェルレーヌらの詩によるこれらの歌曲は、近代フランスの要素も多分に感じさせる洗練されたものです。こちらも珍しい作品を含むオリエンタルな一連の歌曲も雰囲気たっぷり。北海道出身で現在ベルギーで活動する水本 桂のピアノも、歌い手と歌詞にそっと寄り添うような、好感の持てる美しい表情を聴かせます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ビアラン:メゾ・ソプラノのための8つの歌
1. 歌
2. 死への願い
3. わが母の歌
4. あの人が通り過ぎた…
5. 歌
6. 白い月影は森を照らし
7. 村のバラード
8. 風の歌
● ベルリオーズ:囚われの女(東方の歌) Op.12
● サルバドール=ダニエル:チュニスのムーア人の歌
● グノー:メジェ(アラビアの歌)
● ビゼー:別れを告げるアラビアの女主人
● サン=サーンス:オフェーリアの死
● サン=サーンス:そよ風(ペルシャの歌 Op.26-1)
● フルドラン:夜のアルジェ
● ショーソン:隊商 Op.14
クロティルド・ヴァン・ディーレン(メゾ・ソプラノ)
水本 桂(ピアノ)
録音時期:2020年8月17-19日
録音場所:ベルギー、王立モンス音楽院、ARTS2オーディトリアム
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)