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L'extase -Debussy & Messiaen Songs : Magdalena Kozena(Ms)Mitsuko Uchida(P)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PTC5187129
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


歓喜に満ちたフランス歌曲
名歌手コジェナーが内田光子とドビュッシー、メシアンを録音!


「PENTATONE」レーベルから意欲的なリリースが続く名歌手、メゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナー。同レーベル7枚目を数えるアルバム『夢ごこち(L'extase)』は内田光子との共演で、ドビュッシーとメシアンの歌曲集です。
 ドビュッシーの『ビリティスの3つの歌(3 Chansons de Bilitis)』はデクラメーション様式の特異な歌曲。ビリティスはベルギー生まれのフランスの詩人ピエール・ルイス[1870-1925]の散文詩中に登場する架空の古代ギリシアの女流詩人です。『ボードレールの5つの詩(5 poemes de Charles Baudelaire)』はシャルル・ボードレール[1821-1867]の愛の楽しみと悲しみを表現した韻文詩集「悪魔の華」の詩にドビュッシーが曲をつけたもの。そして『忘れられたアリエッタ(Ariettes oubliees)』は「アリエッタ(小歌)、ベルギー風景および水彩画、6つの風景」として出版したものを1903年に改題した作品。詩はポール・ヴェルレーヌ[1844-1896]です。コジェナーは同作品を過去に管弦楽版で録音しておりますが、このたび内田光子の素晴らしいピアノ演奏で再録音が実現しました。
 メシアンにとってドビュッシーは生涯の憧れであり、ドビュッシーの作品を知ったことで作曲家となることを決意したのだそうです。『ミのための詩(Poemes pour Mi)』はメシアンが作詞・作曲した、独唱とピアノまたはオーケストラのための連作歌曲。第1巻が4曲、第2巻が5曲の全9曲で構成されていますが、当録音では第2巻が収録されています。題名の「ミ(Mi)」は女性を象徴する言葉で、メシアンが最初の妻クレール・デルボスにつけた愛称。第2巻は結婚の秘蹟を歌い、夫と妻の関係をキリストと教会の関係にたとえた「妻」や、妻の声を春の鳥にたとえ、天使が三位一体を讃えて歌う様子にたとえている「おまえの声」など、カトリック信仰を根底にしたメシアンの歌曲の代表作です。
 ドビュッシー、メシアンの特徴である色彩豊かで官能的、時にエキゾチックな音楽。コジェナー、内田光子という現代最高の演奏家がフランス音楽に対する深い親和性を示した充実のアルバムが完成しました。(輸入元情報)

【収録情報】
● ドビュッシー:ビリティスの3つの歌
 第1曲:パンの笛
 第2曲:髪
 第3曲:ナイアードの墓

● ドビュッシー:ボードレールの5つの詩
 第1曲:バルコニー
 第2曲:夕べの調べ
 第3曲:噴水
 第4曲:黙想
 第5曲:恋人たちの死

● ドビュッシー:忘れられたアリエッタ
 第1曲:やるせない夢ごこち
 第2曲:巷に雨の降るごとく
 第3曲:木々の影は
 第4曲:木馬
 第5曲:緑
 第6曲:憂鬱

● メシアン:ミのための詩(第2巻)
 第1曲:妻
 第2曲:おまえの声
 第3曲:2 人の戦士
 第4曲:首飾り
 第5曲:叶えられた祈り

 マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
 内田光子(ピアノ/Steinway D - Nr.507140)

 録音時期:2024年4月
 録音場所:イギリス、サフォーク、スネイプ・モルティングス・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 ディジパック仕様


Customer Reviews

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品の良いコジェナーのメゾ・ソプラノの声質...

投稿日:2025/07/26 (土)

品の良いコジェナーのメゾ・ソプラノの声質はフランス系にも十分に合い、スーッと耳の中に沁み込んでいく。フランス語の発音がどのくらい正確なのかは私には判らないが、ドビュッシーとそしてメシアンの持つ「フランス語の歌曲の雰囲気」が存分に薫り立ってくる盤に感じる。たおやかで柔らかく、しかし詞の芯はしっかりしていて、時々そっとアイロニーの毒が隠されているのが感じられる穏やかな声の芸術・・・。ドビュッシーの歌曲をそんなに聴く私ではないが、おそらく歌う人を選ぶ、難しい曲が多いのではないだろうか。詩の意味を吟味でき、声を張り上げずにしっかり歌えて、薫りや空気も感じさせなければいけないのではないだろうか。コジェナーは個人的にそこにうまくハマれる歌手なのではないだろうか。   そしてその声を支える内田光子のピアノ伴奏がまたたおやかで柔らかく、でも芯がしっかりと立っていると感じた。主にドイツ語圏の音楽が中心と思われる内田のドビュッシーはエチュードのディスクくらいしかもっていないが、しっかりと歌手のサポートにまわりつつも、ドビュッシー(とメシアン)の曲に必要な音作りのきめ細やかさと繊細さに感動してしまった。メシアンは彼女の現代音楽のレパートリーの中でクルターグやヴィトマンなどと並ぶ柱の一つであるが、一音一音がのびのびとしていてあいまいな点がなく、面白く聴けた。   ドビュッシーのみやショーソン、フォーレと合わせるのでなく、ドビュッシー&メシアンで組み合わせるあたりにコジェナーと内田のコンビらしさがあり、フランス語圏の音楽の流れの進化を感じさせてくれるのが嬉しいところで、勉強になった。    最後に・・・このディスクがリリースされたのは毎日新記録が更新されているかのような猛暑のさなか(2025年7月)。気のせいだろうか、あの暑さの中でこのディスクを聴くと、少し風がそよ吹くような清涼な気持ちになる。暑い夏とドビュッシー、こんな組み合わせもアリなのかなと個人的には思う。よろしければ試してみていただきたい。おすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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空間をたゆたう美しく気品がある声を格調高...

投稿日:2025/07/16 (水)

空間をたゆたう美しく気品がある声を格調高くしっとりとしたピアノが支えている。まさに息をのむほどの演奏が繰り広げられる。メシアンの作品も秀逸であると感じた。

げたんは さん | 鹿児島県 | 不明

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