St Petersburg : Bartoli(Ms)Fasolis / I Barocchisti

サンクト・ペテルブルク〜女帝へ捧げられたアリア
バルトリ、ファゾリス＆イ・バロッキスティ

知られざる作品の発掘紹介や、有名作品の新たな研究とその成果の紹介に情熱を傾けるバルトリが、今度はサンクト・ペテルブルクをテーマにしたアルバムを制作しました。
　内容は、18世紀後半のロシアで、文化振興策の一環として音楽にも力を入れ、イタリアやドイツの作曲家たちを雇い入れて多くのオペラを書かせた、アンナ[1693-1740]、エリザヴェータ[1709-1762]、エカチェリーナ２世[1729-1796]という３人の女帝たちゆかりの作品を集めたというもの。
　200年近くサンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場図書館に眠っていたこれらの作品は、世界初録音となる珍しいものばかり。
　しっとりとした曲調の美しい音楽から、アジリタのテクニックを駆使した超絶技巧の音楽まで、魅力的な作品の数々を、バルトリの見事な歌唱力で楽しむことができます。
　オーケストラは、イタリアの指揮者ディエゴ・ファゾリスが率いる古楽器アンサンブル「イ・バロッキスティ」。これまで宗教音楽やオペラなど声楽作品中心に数多くのバロック作品を録音しており、バルトリとはステッファーニの『スターバト・マーテル』でも組んでいました。彼らのアンサンブルは緻密でありながらもときにアグレッシヴさもみせるもので、今回のアルバムでも、起伏に富むオペラの音楽を聴かせてくれそうです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
● 歌劇『La forza del amore e dell'odio』から「Vado a morir」（アライア）
● 歌劇『アルチェステ』から「Razverzi pyos gortani, laja」（ラウパッハ
● 歌劇『アルチェステ』から「Idu na smert」（ラウパッハ）
● 歌劇『Siroe, re di Persia』から「O placido il mare」
● ハッセの歌劇『ティート帝の慈悲』へのプロローグ−「De'miei figli」（ダッロリオ＆マンドニス）
● 歌劇『カルロ・マーニョ』から「Fra lacci tu mi credi」
● 歌劇『Seleuco』から「Pastore che a notte ombrosa」（アライア）
● 歌劇『アルチェステ』から行進曲（ラウパッハ）
● 歌劇『カルロ・マーニョ』から「Non turbar que' vaghi rai」（マンフレディーニ）
● 歌劇『太陽の乙女』から「多くの、苦しみのうちに心揺れ」（チマローザ）
● 歌劇『カルロ・マーニョ』から「A noi vivi, donna eccelsa」（マンフレディーニ）

　チェチーリア・バルトリ（メゾ・ソプラノ）
　スイス・イタリア語放送合唱団
　イ・バロッキスティ
　ディエゴ・ファゾリス（指揮）

　録音時期：2013年12月〜2014年4月
　録音場所：ルガーノ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）