ｷﾞﾀｰ,ﾍﾞｰｽ,ｴﾚｸﾄﾘｯｸﾋﾟｱﾉ,ﾄﾞﾗﾑｽのｲﾝｽﾄ4人組による3rdで、曲によりﾍﾞｰｽ以外の3人が持ち回りでｳﾞｨﾌﾞﾗﾎﾝを叩きます。基本はg,elp,vibから2器が、表裏を自在に行き交いながら二重螺旋の旋律を描き、これにﾘｽﾞﾑ隊がｱｸｾﾝﾄをつけていくﾌｫｰﾏｯﾄ(#5はﾄﾞﾗﾑﾚｽ)。 良いﾃﾞｻﾞｲﾝで丁寧に編み込まれたﾀﾍﾟｽﾄﾘｰの様なｻｳﾝﾄﾞｽｹｰﾌﾟは、よくある出来損ないのﾗｲﾋみたいなつまらないﾌﾚｰｽﾞの繰り返しや、仰々しかったり甘ったるい雰囲気だけのﾎﾟｽﾄﾛｯｸとは明らかにﾚﾍﾞﾙが違うもので、素晴らしかったﾗｲｳﾞの印象もあいまって聴く度に感心させられます。4thが間近?らしいですけど、今作を超えられるのか逆に心配になりますね(笑)。

2nd〜3rdｱﾙﾊﾞﾑ間にﾘﾘｰｽされた、5曲入りEP(30min.)です。今作からallｲﾝｽﾄになりました。まだﾊｰﾄﾞｺｱ畑出身の色を残したﾛｯｸ的なﾀﾞｲﾅﾐｸｽと、ｱﾙﾍﾟｼﾞｵが印象的なｷﾞﾀｰにｳﾞｨﾌﾞﾗﾎﾝ・ｴﾚｸﾄﾘｯｸﾋﾟｱﾉが対等に浮遊する、傑作3rdで完成を見るｻｳﾝﾄﾞｽｹｰﾌﾟが共存した、｢過渡期的な面白さ｣が聴いてとれるEPになってます。#1のﾁｪﾛや#4のﾊﾟｰｶｯｼｮﾝ使いもこなれたもので、大きなﾉﾋﾞｼﾛを感じさせるﾊﾞﾝﾄﾞだと思います。