Lp

2003年、ブラジル盤にてリリースされたデビュー・アルバムLPが日本盤で発売決定となったのだが、本作、あのCaetano Velosoカエターノ・ヴェローゾをして『私が知る中でも、最も美しい歌声』と言わしめたシンガー。以下カエターノのコメントを抜粋すると、

『私がマルシアの歌をはじめて聴いたとき、彼女はプリンスの「Do U Lie」を歌っていた〜このアルバムには収録されていないけど。私は彼女に非凡な才能を感じた。なぜなら、彼女はその曲の音楽的な酢売るを汲み上げてまさに完璧なヴァージョンにしていたから。その後、また別の機会に彼女の歌を聞いたとき、そのときの第一印象は確信へと変わった。

このアルバムで私のお気に入りは「Everytime We Say Goodbye」と、「Resposta ao Tempo」。これはナナ・カイーミによって広くし荒れている。作品の全てが私の知る彼女だ...本当に素晴らしい。

マルシアは、生来の確かな音感を持ち、安らぎと高貴さを兼ね備えたシンガー。彼女は音楽と一緒に生まれてきたに違いない。そのフレージングはソフトでピュアで、そして透明感に溢れている。彼女のパフォーマンスに触れた人々は皆、彼女がいとも簡単に、しかも申し分なく良質な音楽とは何かを表現するさまを目の当たりにするだろう。なぜなら彼女の声は、まずなによりもヒトツの音律として発されるからだ。〜それは、聴く人全てに幸福感をもたらす、実に稀有な才能だ。そしてその完璧な音程とパフォーマンス、曲の解釈など全てに発揮される素晴らしいセンス！
私が知る中で最も美しい声のシンガーの1人だ。』

との絶賛ぶり。カエターノのお気に入り楽曲’Resposta ao Tempo’における歌声は神がった輝きを放ち、また6曲目のJames Taylorジェイムス・テイラーの名曲’Don't Let Me Be Lonely Tonight’におけるアレンジの妙も特筆したいところ。JTファンにも是非。2004年、ブラジル音楽の歴史に刻まれる傑作！