マルチな音楽的才能をもつラトシェが
自身に問いただす「二つの異なる答え」を収録
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ[1973-]は、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとして世界を舞台に活躍する音楽家です。『そして歌う…(And sing…)』は、「作曲という行為に、即興で歌う私の声を音として組み込むことはできるか?」という彼女自身の問いに対する「二つの異なる答え」を示すため制作されました。
『そして歌う、おまえが押し花の上に眠る間に』は、チカーダ・アンサンブルの委嘱により2012年に作曲された作品です。ソリストを舞台に置かず、前もって録音した声のファイルを奏者の間に設置したスピーカーからサンプラー経由で再生するスタイルで演奏されます。それに対し、声のための協奏曲『moods IIIb』は、ソリストと管弦楽のための協奏曲の伝統に沿って作曲されました。テナーサックスをスペクトラム分析して得たいわゆる「スペクトラル・コード」の進行を主題とする約23分半の作品です。このアルバムで演奏される『moods IIIb』は、ノルウェー放送管弦楽団とパリで演奏するために作曲した『声のための協奏曲』第1版をシンフォニエッタ規模のオーケストラで演奏するよう書き直したバージョンです。
「現代音楽のチャンピオン」クリスチャン・エッゲンがチカーダ・アンサンブルとオスロ・シンフォニエッタを指揮。オスロ・オペラ・ハウスのオーケストラ・リハーサル・ホールで録音セッションが行われました。アメリカ・グラミー賞サラウンド・サウンド部門へのノミネートがつづき、モッテン・リンドベルグをはじめとする2Lのスタッフが自信をもつ「マルチ・チャンネル」録音が、その力を最大に発揮するアルバムです。
このアルバムは、SACDハイブリッドディスクとPure Audio Blu-rayディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu-rayディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACDハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-rayディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できません。Blu-rayプレーヤーもしくはBlu-ray対応のPCをお使いください。(輸入元情報)
【収録情報】
ラトシェ:
1. そして歌う、おまえが押し花の上に眠る間に
2. 声のための協奏曲『moods IIIb』
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(ヴォイス)
チカーダ・アンサンブル(1)
オスロ・シンフォニエッタ(2)
クリスチャン・エッゲン(指揮)
録音時期:2015年2月、4月
録音場所:オスロ・オペラ・ハウス、オーケストラ・リハーサル・ホール
録音方式:ステレオ(DXD(24bit/352.8kHz)/セッション)
制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音エンジニアリング:ビアトリス・ヨハンネセン
【SACD Hybrid】
● 5.1 surround DSD
● stereo DSD
【Blu-ray Disc Audio】
● 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz)
● Dolby Atmos (48kHz)
● 9.1 Auro-3D (96kHz)
● 2.0 LPCM (24bit/192kHz)
● mShuttle MP3 + MQA
Region ABC
【ノルウェーの高音質レーベル「2L」】
ノルウェーのオスロで誕生したレーベル「2L」は、世界で最初にブルーレイ・オーディオでアルバムを製作し、これまでにグラミー賞のベスト・サラウンド・サウンド部門等にノミネートされ、究極の高音質による録音が世界の注目を浴びています。社長のモッテン・リンドベルグ氏は、1992年に弱冠22才にして自らのプロダクション会社「Lindberg Lyd(Lyd=ノルウェー語でオーディオの意)」を設立。EMI/Virgin、Naxos、Hyperion、Philipsをはじめとするレーベルのサウンド・エンジニア、プロデューサーとして活躍の後、2001年に自らのレコード・レーベル「2L」を設立しました。
常に新しい技術を探求し、より良い音を追求する「2L」が新たに取り組んだのが「MQA(Master Quality Authenticated)」。「MQA」は、英メリディアン・オーディオが提案するハイレゾ再生の新たな高音質技術。今回のBDオーディオにはmShuttle機能が装備されており、プレーヤーと家庭内ネットワークを接続させれば、ディスクに収録された楽曲のMP3と MQA両方の音源にアクセスすることが可能です。
*「MQA」再生には専用のデコーダーが必要です。(輸入元情報)