川上未映子 ことばのたましいを追い求めて KAWADEムック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309979878
ISBN 10 : 4309979874
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
280p;21

内容詳細

小説・詩・エッセイなど繊細かつ巧みな言葉で世界を切りとり物語を紡ぐ、日本を代表する作家初の総特集。特別書き下ろし他充実の1冊。穂村弘/永井均/蓮實重彦/多和田葉子/岸本佐知子/最果タヒ 他


【目次・収録作品】

[特別創作]
シンシア
黄昏王国
現代語訳 裏紫(樋口一葉 著)

[単行本未収録作品]
ほかの誰よりも最高の気分
あしたまた昼寝するね
みえるわ

[ロングインタビュー]
べつの仕方で、
聞き手:穂村弘

[対談]
✕永井均 反出生主義は可能か ーーシオラン、べネター、善百合子
✕多和田葉子 からだ・ことば・はざま
✕イーユン・リー 「孤独」でしか描けないこと
✕蓮實重彦 始まる、始まる、始まる、ーーあたらしい書き手とことばに震えるために

◎山崎まどか 選
川上未映子のおめかしエッセイ
ダッフルは誰の思い出?/お化粧品売り場でひかるもの/髪の思春期/キャロルとナンシー/散財にまつわる二、三の事情

◎川上未映子が選ぶ、
9人の笑わない女と10の偏愛 構成:岩川ありさ

[トリビュート創作]
「ヘヴン」高山羽根子 なおされた目を確かめに
「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」最果タヒ 夜のほうれい線
「夏物語」大森静佳 空洞
『おめかしの引力』佐藤文香 伊勢丹奇譚

[エッセイ]
高橋源一郎 「詩集」って、書いてない
町田康 川上未映子の小説について
岸本佐知子 ミエコさんとワタシ
沼野充義 早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞のころ
古谷田奈月 編集者・川上未映子
蜂飼耳 饒舌な書法が細部を知らせる
江國香織 マジカル
黒田夏子 対話集『六つの星星』からひろった鍵のいくつか
藤田貴大 そういう手紙だとして
サム・ベット インストラメンタルに合わない文体ーー川上未映子の文学を英訳するに当たって
デビッド・ボイド 声を分かち合うこと
山本充 未来を映す子どものエネルギー
北原美那 早稲田文学増刊 女性号について

[私の1冊]
夏帆/村田沙耶香/今橋愛/田中慎弥/鈴木杏/町屋良平/文月悠光/武田砂鉄

[論考]
亀山郁夫 存在の根源に達するということーー川上未映子の原点と現在
江南亜美子 不安と光の作家、川上未映子
岸政彦 川上未映子にゆうたりたい
都甲幸治 文字と身体――川上未映子の小説
斎藤環 入れ子問題、あるいは新しい「ことばの社会」
椹木野衣 ゴンドラは運ぶ生殖と繁殖を乗せて――『乳と卵』と『夏物語』を繋いで

◎川上未映子作品を読み解く10のキーワード 小澤みゆき
妊娠/出産・初潮・月経・花・甘・髪・歯・夜・夏・音楽・審問

◎川上未映子 主要13作品解題 2006→2019+担当編集者は語る
◎全著作一覧

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読書メーターレビュー

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  • 美登利 さん

    私が未映子さんの本を手にしたのは2012年、エッセイから。面白い方だなと思いその後何冊か読んで小説も読み、今では新作が出れば必ず追いかけています。未映子さんの才能に惚れ込んだ人々の称賛は熱量が多く、息が苦しくなるほど。稀有な作家だと私でも分かります。哲学的と言うか私には難しい部分もあって、でもそれこそが人を惹きつけているのだと思います。そういや、皆さんオススメの詩集は未読でした。この本は厚さはあまりないけれど、二段書きの対談もたくさんあり内容はたっぷりで、未発表の作品も載っていて読み応えバッチリです。

  • hiro さん

    ご本人のインスタで知って購入し、じっくり読もう思っていたが、在宅勤務で時間ができ読み始めた。川上作品との出会いは『乳と卵』で、男性には分からないことも多い作品だったが、大阪弁と句点までが長い独特の文体に引き込まれ、その後は小説とエッセイを追ってきた。『みみずく…』は村上春樹を知りたくて読んだが、あの村上春樹さん以上にインタビュアーながら文学者としての川上さんの存在を感じた。さらにこのムックのインタビューや対談塔を読み、文学者として“ことばのたましいを追い求めて”いる川上さんを強く感じることができた。

  • 14番目の月 さん

    イーユン・リーさんとの対談目当てで読んだのですが、多和田葉子さん穂村さん、永井均さんとの対談も面白かった。 他にも沢山好きな作家さんの文が載っていてとても読み応えがあった。 私には難解であった「水瓶」もなるほどこのように読むのだなと。 川上さん作品はほとんど読んでいるのですが、全作品再読したくなりました。

  • ぐうぐう さん

    物語よりもキャラクターよりも主題よりも、言葉こそが川上未映子の個性であり、魅力であることはあきらかだろう。このMOOKの副題が「ことばのたましいを追い求めて」であるように、言葉の音、リズム、意味(あるいは無意味)、身体性等々、あらゆる角度からの試行がそこに「たましい」を宿らせ、イーユン・リーとの対談で川上の言う「小説のヴォイス」を生み出すように、内からも外からも言葉の可能性が小説を、さらには世界を創造していくのだ。ただ、穂村弘との対談で川上はこうも言う。(つづく)

  • はるき さん

     「おめかしの〜」で入った読者にとって極めて新鮮な内容。引き出しが多い作家で、エッセイストとしても有能。追いかけたい。

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